柏レイソル × ベガルタ仙台 2-1

柏ホームにての柏レイソルベガルタ仙台戦を観てきた。
結果は2-1で久しぶりの敗北。
しかも、2点目はまたもや(というしかないのだが)試合終了間際の失点だった。

試合会場は酷い雨が降っていたし、芝が随分濡れていたため、選手は芝に足を取られて随分とやりにくそうだったし、疲労も普段の倍ほどもあったろうと思う。
それでも前半は、仙台は柏の攻撃を耐えつつも時折カウンターで柏前線に切り込んで行ったが、基本的にはやはりカウンター狙いという感じだった。
というのも、前節横浜戦でレッド一発退場してしまった千葉直樹がいないためで、改めて直樹の存在の大きさを思い知らされた。
確かに熊林は頑張っていたし、磯崎もボランチの位置で随分と柏の攻撃の芽を摘んではいたのだが、普段なら直樹の前の位置でボールを散らしてくれるクマが守備にまわっているため、前のほうでボールが回らないというのが観ていていちばん感じたことだった。
そして守備に関しても、やはり直樹の不在が響いていたように思う。
すべての原因を一人の選手の不在に還元してしまうのは本意ではないが、なんとなくすべてにおいて後手に回ったように思う。
高桑は普段にもまして超人的なパフォーマンスを見せてくれたが、そうは言っても、あれだけ押し込まれればいつかは得点されて当然なのだ。
実際のところは、2-1ではなく、4-1くらいで負けていてもおかしくない試合だったと思う。


とは言え、すべてがマイナス面ばかりというわけではないと思う。
前半ボルジェスが得点し、同点に追いついた場面などは、ボルジェスの素晴らしさを見せ付けられた感だった。
ボルジェスは相変わらず執拗なマークを背負っていたが、前後に相手DFがついている状態で、一瞬だけこぼれたボールに脚を伸ばし、そのままマークがついたままスピードに乗り、そしてゴールまで持ち込んだのだ。
あれはほんとうに素晴らしいゴールだった。
雨が降っていることも忘れるくらい興奮してしまった。


後半は、はっきり言って、仙台のほうは疲労のせいで足が止まっていたように思う。
その疲労がおそらくは失点につながるミスを誘ったのだろうし、しょうがないということはないが、交代などの外的な働きかけがない限り、ああいう状況を打開するのは難しかったんじゃないだろうかと思う。


そんなわけで、わがベガルタはしばらくぶりの敗北を喫したわけだが、土曜日にはすぐ試合があるわけだし、選手もサポーターも気分を切り替えて、次こそはホームで勝利を手にしたいと思う。


ところで、ひとつだけ書いておきたいのだが、今回ゴール裏で応援していた一部のサポーターの振る舞いはほんとうに目に余る酷さだった。
彼らはゴール裏フェンスの目の前で応援していたのだが、柏に先制点を許すや、暴徒のような振る舞いに出、フェンスの上によじのぼるは、フェンスに体重をかけて、こちらからそれとわかるほど揺らすはで、観ているだけでこっちの方が恥ずかしくなるほど下品で野蛮な行動ばかりとっていた。
ああいう輩はホーム・アウェイ戦に限らず、試合観戦を禁ずるべきだし、一年間入場禁止にしても、決して厳しすぎることはないと思う。
はっきり言って、応援マナー以前の、一人の人間としての品位と常識の問題である。