ラツィオ来仙

ベガルタVSラツィオ戦を観に行った。
ラツィオ側は、目当てのC・ロペスがキャンプに遅れて合流することになっている上、インザーギ弟のシモーネも肺炎(嘘臭い)で来ていないので、試合前からかなり失望気味。
とはいえ、実際に試合を見てみると、スター選手がいなくてもさすがそこはセリエAでトップ6に入るチームだけのことはあり、うまいのなんの。
特にDFのセザルが異様にうまい。DFラインからどんどん上がってきて、一人でドリブル突破をしてトップまで到達する力を持っているだけでなく、ドリブルが速いのなんの。しかもそんな風に一人でボールを運んだ上、シュートまで持っていくんだから恐れ入る。
それ以外では、これまたDFのイタリア代表でもあるオッドとかかなあ。
彼はFKが特にうまかったなあ。でも見るからに性格の悪そうな顔だった、男前だけど。


因みに試合結果は2−2の引分け。これは値千金の引分けじゃないだろうか。
というのは、前半こそはラツィオに遠慮気味な試合展開をしていたベガルタに対して、ラツィオが2点あっという間に奪ってしまったものの、後半に入るとベガルタの調子が上がって着実にラツィオゴールを脅かすようになったからだ。
後半になっていくらセザルが下がったり、他にも選手が幾人か交代したからと言って、相手がラツィオであることに変わりはないし、ベガルタ側だって財前がいなかったり(前半梁と交代している)、シルビーニョも下がったりと、色々変えているのだ。
特にベガルタの1点目になった寿人のループシュートはすごかった。真ん中あたりから来た直樹のパスをボレーでゴールに叩き込んだのだから。
2点目は因みにこれまた直樹のパスから梁のシュート。
寿人が点を入れた辺りから、ラツィオ側も段々とむきになってきて、本気でベガルタの選手を止めてたのが、見ているこちらとしては痛快だった。
特にサイドの村上なんかは、何回もラツィオの選手にファールで倒されていて、ちょっと気の毒だった程。でもそれくらい彼がラツィオ側には邪魔だったという事なんだから、まあ勲章のようなものか。
それとベガルタサポーターも当初はすっかり大人しくしていて、ラツィオコールなんてしていたのに、後半になるともう我慢できなくなったように、ブーイングし始めたりしていた。
やっぱり親善試合とは言えど、試合は勝たなくては、と思ってしまうんだなあ。なんか、去年のキエボ戦とはちょっと雰囲気が違ってたような。


それから、引き分けたと言う結果以上に収穫だったのは、新しく入ったFWファビオ・ネヌスとDFゴッツェ・セドロフスキーの存在の大きさを確認できたことかなあ。
まだベガルタに移籍してから日が浅いと言うのに、既に連携を着実にしているように見えた。
ゴッツェが入ったことによってDFは危うげなくなったのが、特に安心させられる。やっぱりディフェンスはGKだけが頑張ったところでどうにもならないのだから。
根引が移籍してきた時もかなり嬉しかったけど、今回はさらにマケドニアの代表キャプテンということもあり、リーダーシップを発揮してもらえそうで楽しみ。
一方のFWファビオも個人技も相当出来るFWで、攻撃面もさらに補強できたような感じ。
特にこの人は一人でドリブル突破しながらトップに行ける力がある上、走るのも速いし、走る労をいとわないような感じなのがいい。タイプとしては、今まで見たところ、寿人と似てるかなあ。


因みに今回は年間パスではなく、普通のチケットを購入して見に言ったので、プレス席に程近い座席で、通路を隔てた右隣には前日サテライトにフル出場してお疲れ?の中田洋介と萬代がいて、わたしの周囲の人たちはみんな一様に彼らにカメラを向けてて面白かった。でもそういえば、首をちょっと痛めてしまった高桑は見かけなかったなあ。

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