スーパー・チーム、レアルマドリッド

Ura2004-08-01

味の素スタジアムレアル・マドリッドVS東京V戦を観に行ってきた。
試合前の練習のために、レアルの選手が続々入場してきたときから胸はときめきまくり。
ここのスタジアムは大きいのに、ものすごく細部まで計算された作りで、おそらくどこの席からもピッチを間近に見ることが出来そうだった。実際、わたし達の席もメインスタンドではあるものの、結構上の席だったにも関わらず、レアルの選手ひとりひとりが手に取るようにバッチリ観ることが出来た。
勿論、彼らの体がでかいことも大きな要因なので、あれがヴェルディ側の選手だったら小さすぎて全然わからなかっただろうと思う。森本以外は。(森本はひとりだけずば抜けて小さい上坊主だからわかりやすい)
だって、レアルの選手と比べると、まるで中学生みたいなんだもの。試合してても、大人と子供くらいの差があった。

ところで、試合内容も素晴らしかった。
前半の初めこそは、レアル側はなかなかエンジンがかからなくて大したプレイをしなかったが、9分ジダンが突如?マルセイユターンからの華麗なシュートを決めて一点を入れると、あっという間に会場は興奮の渦に包まれた。
あのマルセイユターンをまさか生で見られるとは思わなかった。しょっぱなから大きな得をした感じ。
その後35分になると、ベッカムのパスを受けたロナウドがキーパーを抜いてのゴール。これはロナウドのゴールセンスも去ることながら、ベッカムのバックスピンのかかったパスも良かった。
それまでのロナウドはだらだらしていて、ろくに動いてすらいなかったのに、ポイント、ポイントではちゃんと点を入れてくるのがやっぱりすごいなあ。ゴールセンスが尋常じゃない。

後半からはラウルとラウル・ブラーヴォが出場。
2点のリードを取りながら、レアルは手を抜くことなく攻撃を止めない。
途中幾多のチャンスがありながら点に結びつかないが、後半60分頃、ジダンヴェルディの選手にファールを受けて瞬間的に激怒し、その選手を殴り(ように見えた)イエローを貰ったが、その後負傷が予想以上にひどかったようで、そのままよろよろとピッチを出てうずくまってしまった。
そのとき、メディカルスタッフと担架の到着が大分遅くてやきもきしたが、後から聞いたところによると、ジダンは左足親指の外傷性関節炎と診断され、これから48時間の安静を言い渡されたようだ。
せっかくの親善試合だったのに、やれやれ。ジダンは結局この後控えている別の親善試合は欠場せざるを得なさそうなのが残念でたまらない。

そんなハプニングの後、3点目はフィーゴが、そして4点目は待望のモリエンテスが決めた。
モリエンテスのゴールが決まったときには、レアルの選手たちが何人も彼の周りに集まり、ハグしあっていたのが微笑ましかった。
ようやくモナコから帰ってきたモリエンテスが、レアルで待望のゴールをしたのだもの。そりゃ、めでたいというものだ。

帰り道はさすが5万人も集まっただけあって、恐ろしい込みようだったが、調布まで歩くことにしてなんとか混雑を免れることが出来た。
スタジアムから出た直後にたまたま、森本とロナウドが写真を撮っているところを目撃出来てラッキー。
ちなみにその時、すぐ横の道端に座り込んでいたソラーリは、携帯で誰かと話し込んでいたし、森本と別れた後のロナウドは、即座に携帯でどこかへ電話をかけはじめ、長電話(多分)をしていた。

しかし、今日はレアルの技オンパレードで、むちゃくちゃ楽しかった。
特に観覧席からもすぐにそれとわかる、フィーゴの胸筋が魅惑的だった。

いちばん体がごつかったのはジダンだったけれど、やっぱりフィーゴがよかったな。
あ、それと、後半の途中から入ってきた森本は、入るやドリブルでレアル陣内に切り込み、R・カルロスに1on1での勝負を挑んでいた。
さすが怪物と称される森本、などと思っていたら、その勝負にもなんと勝っちゃって吃驚。
その時打ったシュートこそは入らなかったが、彼の潜在能力の高さと運動能力を見せ付けるには充分な一瞬の閃きだった。

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余談だが、この日同じ時間に行われていたベガルタVS鳥栖戦はベガルタが2―1で勝利を収めた。
まだまだ課題は山のように残っているようだが、とりあえず勝てたことは素晴らしい。
8日の試合は是非スタジアムで観たいものです。

はあ、しかし、今日は素晴らしい一日だった。
今日一日でどんなに日焼けしようとも、日焼けによって最近出来たアレルギーが悪化しようとも、楽しければ全て良し。