ベガルタ仙台VSアピスパ福岡戦

Ura2005-03-20



ホームにての福岡戦。
試合前に在仙ヒップホップバンドのライブがあるというので、それに間に合うようにスタジアムに行ったのだが、このライブはなんだかな、という感じだった。別に早く行かなくても良かったよ。


そして試合はというと、これまたなんというか、「ドンマイ」な結果だった。
前半は最初の10分こそ良かったが、その後はどんどん福岡に押し込まれ、前半終了までまったく良いところがなかった。
一番ひどいと思ったのは、福岡のプレッシャーにまったく余裕がなくなってしまい、右サイドからどんどん上がってボールをよこせとアピールしている三田に、誰もボールを渡さなかったこと。
否、ボールを渡せなかったのだ、視野が狭すぎて。
このことが象徴するように、前半はほんとうにちまちまボールをまわすだけのプレイが続き、前半だけで二点も失点したのも当然のことのように思える。
大体、森川と直樹で守備がもっていたと言いたくなるほど、DFラインはがたがたで、攻撃はともかく守備の形は出来てきたんじゃなかったのか?と愚痴りたくなるまま、前半が終了。
前半間際にはシュウェンクが松浦と交代する。それより少し前には、磯崎に代えて木谷が入っていた。


後半は中田洋介に代えて中原が入った。
これだけでも流れが随分変わり、前半まったく生きてなかった関口がボールを持てる時間が増え始め、財前が前線に回すボールが入り始めた。
右サイドも三田が自由に動けるスペースが出来た分、まわすボールの有効性が激増したような気がする。
チャンスも随分あった。
中原が入ってすぐシュートする場面があったし、そのあとも松浦、根引ガそれぞれチャンスを作った。
でも後半になっていかに猛攻をかけようとも、遅すぎた。
結局この試合は2−0のまま終了。


個人的には今日の敗因は采配にあると思っている。
もしも後半のメンバーで前半からやれていたら、きっと最悪でも負けることはなかったんじゃないだろうか。
リーグ戦で先は長いんだし、是非監督にはメンバー選択を一から考え直して欲しいと思う。
調子の悪いブラジル人よりも、去年からやっていて、チーム内での連携の出来ている選手を出すほうが、チームにとってはずっと有効じゃないだろうか。
仙台にはFWだけでも萬代や大柴といった良い選手がそろっているのに、ベンチにも入れないというのはないんじゃないだろうかと思う。
その采配が当たって試合に勝てば、何も言わないが、負けてしまったのだから、再考の余地はたくさんあると思うのだ。
わたしの好きな傘の応援旗?を掲げる人の今日の応援のように、「勝てば官軍」なのだ。
次節までに是非チームの建て直しをして欲しい。


因みにわたしの席からは見えなかったのだが、試合後の挨拶の時、関口が悔し涙を流していたらしい。
関口は後半、試合中にちょっと足をひねったようで、最後の方はずっと足をひょこひょこ引きずりながら走っていた。
その姿はあまりにも痛々しかったが、同時に、足の痛みを物ともせずに、直樹や熊谷からのパスを貰いに行く姿に心打たれもした。
そんな関口が試合に敗れたことが悔しくて涙を流していたのだ。
そのことをSバック席にいた友人に聞いたときには、寿人が受け持っていたスピリットはしっかり関口に受け継がれているのだなあと思った。
そして、涙する関口を慰めていた高桑や直樹、そしてベガッ太がいるようなチームで、サポーターとしてほんとうに嬉しいと思う。
こんなに良いチームなんだから、良いチームというだけで終わらずに、強いチームになれるようにしたい。
ほんとうに、次節こそは勝って笑いながら帰ってきて欲しいなあ。