トラヴェリング・ウィズ・ゲバラ ★★★★★

Ura2005-05-05



監督:ジャンニ・ミナ
出演:アルベルト・グラナード/ガエル・ガルシア・ベルナル/ロドリゴ・デ・ラ・セルナ/ウォルター・サレス(監督)


映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」のメイキング。
「モーター〜」を撮影するにあたって、かつてエルネスト・ゲバラと南米横断旅行をしたアルベルト・グラナードが50年の月日を経て、再び同じ道のりを辿る。
映画撮影中のエピソードと共に、アルベルト本人の口から語られるチェの思い出話が興味深い。
そして、50年前は世界を発見するために旅立ったアルベルトが、今回は世界を再発見していくと共に、物語を構築していく姿を見ることが出来るのは、歴史の不思議と魔力というものではないだろうか。
映画中で描かれている「チェ・ゲバラ」はあくまでも「チェ」になる前の「エルネスト・ゲバラ」なのだが、本作で語られる青年もまた、革命家である前に親友であり人間である「エルネスト」である。
すでに伝説になってしまった美しき革命家のまったく別の面を見ることが出来るだけでなく、彼の素顔を垣間見れたような気がするのは、わたしだけだろうか。
そしてまた、彼の親友であるアルベルトもまた、非凡で魅力的な人であった。