Fever Pitch

監督　ファレリー兄弟
出演　ドリュー・バリモア、ジミー・ファロン、レニー・クラークほか

Boston Red Soxの熱狂的ファンである高校教師と成功したキャリア・ウーマンの恋の物語。
ふたりは共通点がないなりに関係を深めはじめるが、これまでずっとRed Soxが女性との障壁でああったように、ベンのRed Soxに対する入れ込みようがリンジーとの間に溝を作り始める。
しかしベンにとってはRed Soxこそが情熱なのであり、オープニングゲームはなににも増して優先させるべき最重要事なのである。果たしてリンジーはどこまで彼のマニアぶりについていけるのか！？

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アムステルダムから東京までの飛行機の中で観たロマンティック・コメディ。
ファレリー兄弟の映画の割には毒のない、比較的無難な作品と言えるのじゃないだろうか。
ただ、個人的には耳が（目が？）痛い作品で笑うに笑えない箇所が多々あった。多分これを観て同じように感じる人が、世の中にはたくさんいると思います・・・
つまり、ここしばらく地元のサッカーチームに入れ込みすぎて、とてもじゃないが後戻り出来ない状態にいる自分にとっては、野球のチームに入れ込みすぎている恋人を持つ女性よりも、熱狂しすぎてる男性のほうがより身近な存在なのだ。
そりゃ、わたしの部屋は全然ギフトショップみたいじゃないし、毎年トレーニング見学のためだけにフロリダくんだりまで行ったりはしないが、年間チケットを持っているし、ホームゲームはほとんど欠かさず観にいくし、ようするに五十歩百歩というところなのだ。

そんなわけで映画の出来云々よりも、自分のことを遠回しに揶揄されているような気がして、苦笑いの連続だった本作。
映画としての出来は可もなく不可もなくというところか。
最後が大団円で終わるところも見え見えでやや恥ずかしい。
どうせファレリー兄弟監督作なのだから、もっと思い切った演出が欲しかったなあ。

ちなみに同タイトルのイギリス映画もあるようで、こちらはアーセナルの熱狂的サポーターの話らしい。
主演がコリン・ファースというから、こっちも面白そうだなあ。
いつか機会があったら観たいと思います。
ほら、野球よりサッカーのほうが面白いし。