ベガルタ仙台×横浜FC 0-0

Ura2006-04-15


今日はホームでの横浜FC戦。
横浜はここまでたったの2失点という、恐ろしく守備の堅いチームだ。
奇しくも昨日のテレビ番組で(確かスカパー)、横浜の高木琢也監督が、「ぶっちゃけドン引きで一点取って勝っても、勝ちは勝ちで、自分は勝つということにこだわりたい」みたいなことを言っていたのを観たところだった。
おそらく、高木監督率いる横浜が今節の相手でなければ、「なるほど」などと言いつつ頷いたのかもしれないが、そこはどっこい、ホーム戦を控えて敵に同意することなど出来ない。
しかも、今年のベガルタは楽しいサッカーで勝つ、ということをテーマに掲げている。
前回ユーロ大会でのギリシャのように、90分通して二回のセットプレーだけで得点して勝つ、それ以外はドン引き、などというプレースタイルのサッカーがまかり通っては、サッカーはつまらないものになってしまう。
バルセロナのように、楽しいサッカーを提唱するほうが勝たねばならないのだ。
などということをぐだぐだ考えつつ挑んだ横浜戦。
結果はというと、残念ながらスコアレスの引き分けだった。


今節は足を痛めた梁のかわりに、右SBに中田洋介が入り、前に菅井が出るという陣形で挑んだ。
中田は開幕戦以来スタメンを外れていたが、今日は去年のプレーを彷彿とさせる思い切りの良い攻撃でチームに貢献したのじゃないかと思う。
中盤も熊林の神出鬼没な攻守によって比較的安定していて良かったのだが、なにしろ相手はボルジェスにしっかりマンマーク
前半立ち上がりこそは決定的なチャンスを作ったがゴールには至らず、その後は殆ど仕事らしい仕事をさせてもらえなかったというのが実のところだ。
ところが、ボルジェスには執拗なマンマークがついているものの、チアゴとロペスはこれまでに比べると比較的マークが緩く、チャンスかと思われたが、どういうわけかチアゴの調子が悪く、パスミスが目立つ。
ロペスもおそらく信頼厚い菅井が傍にいないことで(菅井は中田が上がったときは比較的引き気味だったので)、ボールを持つと常にブラジル人を探し、相変わらず三人だけで崩そうという姿勢が見られた。
つまり、中盤の連携が一進一退。
前節の草津戦では、引き分けたものの大きな改善が観られたブラジル人とそれ以外の選手たちの連携だったが、梁が抜けて逆戻りしてしまった感がある。
それが今日もっとも気になった点だった。


とは言え、前半はなんだかんだ言いつつも、横浜の汚いファールやシュミレーション、そしてまったく一貫性の無い審判のジャッジにも負けず、猛攻を仕掛けたが、最後のところでなかなか決まらずに前半が終了してしまった。
因みに決定的な場面は覚えているだけで二回。
前述のボルジェスがGKとの一対一まで持ち込んだ場面と、後はチアゴのシュートがあった。


で、後半は一転して横浜が主導権を握ることになった。
守備陣の健闘もむなしく、ベガルタ側はセカンドボールが拾えないため、押し込まれる時間帯が長く続いた。
しかも、前半の運動量の多さが響いてきたのか、だんだんと選手たちの足が止まり始め、磯崎やら中田がバックからオーバーラップしていっても、トップの選手たちがなかなかパスを出さない。
というか、ボールを持ちすぎて奪われたり、ミスパスを拾われたりする場面が目に付くようになった。
そこで後半終了10分前、遂に期待の萬代登場。
試合中に足を痛めた中田との交代だったが、萬代は持ち前のスピードを生かして攻守に奮闘。
一度、誰かから出たパスをヘディングで押し込むという決定的なチャンスを作ったが、ボールは確かGKにキャッチされてしまった。
そして試合は後半終了直前の猛攻にも関わらず、時既に遅し。そのまま終了してしまった。


今日の敗因はなんと言っても、連携の悪さ。そしてチアゴの調子が目に見えて悪すぎたことだろうか。
守備に関しては殆ど問題が無い。
はっきり言って、ここ数試合、まったく失点する予感がしないというのが実のところだ。
とは言え、得点しなければサッカーは勝てないのも事実。
火曜日のヴェルディ戦までに何とか連携、そしてシュート練習をしてもらって、是非ともホームでの勝利を見せてもらいたい。
後、特筆すべきは審判のレベルの低さ。
これは毎度のことなので今更という気もするが、ホームでまったくアドバンテージが無いというのは本当に問題だと思う。
あまり言いたくないが、ボルジェスに毎度出されるカード。
ボルジェスはしつこいマークを受けているだけで何もしていないのに、今季既に3枚のイエローカードを貰っている。これを見るだけでも、審判がいかに注意を払ってないかということがわかろうというものではないか。
審判に対するコースなり教育機関なりを設けるなりして、何とか全体の底上げを図ってほしいと思うのは、わたしだけなんだろうか。