ベガルタ仙台×東京ヴェルディ 3-0

やったーーー。
遂にホームでの完勝!しかも相手は、去年の監督がヘッドコーチを勤め、しかも現在二位につけている東京ヴェルディ
この勝利はまさに蜜の味だ。


試合内容としても、90分間殆ど文句が無い。
前半はやや守備を固めての立ち上がりだったが、ロペスやチアゴなどの、前線からのプレスもしっかり効いていて良かった。
しかも、今節はやっぱり梁勇基が帰ってきたのがやはり大きかった。
梁が中盤に戻ってきたことで、菅井がどんどん前に上がっていけることが大きかったのじゃないかと思う。
中盤の梁・熊林・菅井はもう殆ど外せないなというくらい、攻守両方での大きな役割を果たしていると思う。


あー、それにしてもほんとうに良かった。
前節横浜FC戦ではやや後退したかと思われた連携も、今日は文句なし。
前線にいるブラジル人三人も、豊富な運動量でガンガン前に上がってくるほかの選手たちにどんどんパスを出すようになってきたし、見ていてほんとうに楽しいサッカーが出来るようになってきた。
ま、それもこれも、ヴェルディのマークが緩かったせいもあるのだろうが、それを込にしても、ベガルタのチームとしての完成度が徐々に上がっている証拠じゃないかと思う。


前半ロスタイムでの梁のシュート。
監督の試合後コメントを読むと、梁は怪我を抱えていたのでシュートは避けろと指示されていたらしい。
しかし、中盤で菅井から浮き玉のようにして前に出されたボールのところに、すかさず梁が走りこみ、前に何枚ものDFがいながらのシュートは素晴らしいとしか言いようが無かった。
結局、このゴールが試合を最終的には左右したのじゃないかと思う。


後半はベガルタ側の立ち上がりはあまり良くなく、なんとなく前半からの疲れが、主に前線の選手に見られたが、そこは守備の要四人が中心になって、よく粘ったと思う。
はっきり言って、木谷・白井・直樹が守備で見せる集中したパフォーマンスは他に類が無く、バシーリオと平本という攻撃陣を完全にシャットダウンしていた。

梁は56分に中田洋介と交代したが、中田も前節試合に出場していたので、チーム全体としての連携は問題ないまま、というか、前節よりも中田が入ったチームとしては良く機能したのじゃないかと思う。
そして、78分チアゴのスルーパス?だっけ?をボルジェスが綺麗なシュートでゴール。
ここ数試合ずっときついマークがついていて、今日もそのせいでイエローを貰うなど、最も思うようなプレーが出来なかったボルジェスが得点出来たのはほんとうに大きい。
しかも、今回のイエローは今季既に四枚目で、次節の山形戦は出場停止になるため、今日は絶対に得点してほしいと思っていた。
このボルジェスのゴールは、彼以外の選手たちの覚醒にも繋がったようで、それまでは前半からの疲れで足が止まりつつあった選手たちが、突然元気になったのが面白かった。
実際、ブラジル人選手というのは、得点することで目覚しく調子を上げる選手が多いように思う。
アゴにしても、この得点以降のパフォーマンスの質が突然上がったのは、見ていて明らかなほどで、ほんのちょっと前までは自分で持ちすぎてボールを奪われることが多かったのに、突然良い場所にスルーパスを通し始めるなど、これだからブラジル人選手をかえられないんだな、と、なんとなく納得してしまった。

そして最後はロペスのドリブルから出たパスをチアゴが左足で振り抜いてのシュート。
周知の事実だと思うのだが、ここ何試合かずっと調子の悪そうなチアゴがようやく結果を出してくれた。
彼は自分でもコンディションが悪いことで思うようにプレーできないことや、マークがきついことでの苛立ちが激しかったのだろう、ともすると一人で自分勝手なプレーをしようとすることでパスミスが多くなったりしていたのだが、この得点で復活してくれるといいなと思う。


とにかく、今日は見ていて楽しいサッカーだった。
後半30分頃になると、コアサポ席から突然「落ち着けラモス」コールが湧きあがるなど、ベガルタサポーターもしっかり試合を楽しんでいたように思う。
因みに試合後には、ベガルタの選手たちはこぞって都並氏のもとへ挨拶に向かっていたのだが、それを見たコアサポたちが突然都並コールをし始めた。
このコールにちょっと感激した様子の都並氏は、手を軽く挙げてそれに応えていたが、ひとしきり起こった都並コールのあとには激しいブーイングが続いておかしかった。


と、まあ、そんなわけで今日はほんとうに良い夜だった。
この調子で土曜日は山形に乗り込んで(といっても、準ホームですが)、二連勝と波に乗りつつある山形とのみちのくダービーに競り勝ちたいと思う。


ああ、それにしてもほんとうに今日は嬉しい。
この勢いでCLのバルサ戦を観なくちゃあ。