サテライト ベガルタ仙台VS フロンターレ川崎

今日は県サッカー場にてサテライトの対川崎戦。
駐車場がいっぱいになったら、あとはグランディ21に駐車してよ、ということがベガルタの公式HPにて事前に言われていたため、普段より随分早く出発したのだが、わたし達が県サッカー場に到着したのは全然早くなかった。
早くないどころか、メインはすでにベガサポでいっぱいだった。
いや、あれくらいに家を出ていてほんとうによかった。


ちなみに試合開始前、周囲の人々がこぞって後ろを気にしているので何かと思えば、なんと元日本代表の井原正巳が試合観戦に来ていて吃驚した。
井原は確かオリンピック世代のコーチをしているため、萬代や関口あたりを視察にしたに違いない、と勝手に思い込み、試合前から萬代に無駄に大きな期待を寄せてしまった。
それにしても、まさかJ2のサテライトまで視察に来てくれるとは。
今回の代表監督、コーチ陣はほんとうに仕事熱心だなあ、と感心してしまう。
前回の監督は確か、毎年カーニバルの時期には、なにを置いても帰国していたような記憶が・・・
それに比べると、今の代表監督、コーチ陣からは、Jでがんばっている選手を決して見落とさないぞという気概が感じられるので、クラブチームでプレーする選手たちもさぞやる気が増すに違いない。


ところで試合。
試合開始直後、中島がすぐにゴールを決めたものの、これはオフサイドという判定。
でもそのすぐあとに、チアゴのパスから萬代、そして菅井のシュートという形のゴールが生まれた。
結局試合の結果としては、この一点が決勝点となったが、昨日の天皇杯に比べても今日のサテライトのほうがよっぽど良い試合をしていたといわざるを得ない。
見ていてもサテ組のほうが戦いぶりが安定していて、守備にせよ攻撃にせよ、大きく崩れるということがない。
しかも前線でボールをキープしすぎる外国人がいないので(チアゴがいるけど)、ロペス頼みという悪循環に陥ることもない。
そこはサイドにボールを振って細かいパスを繋ぎ、時には後ろから前線に大きくボールを入れるなど、相手を面白いように揺さぶる攻撃が出来ているように思った。
なによりも、試合中にぼんやりしている選手など一人もいないというのがいい。
この辺は本来当たり前のことなのだが、どういうわけか、時々トップの試合ではそういうことが起こるので・・・二度と見たくないものですが。

因みに今日調子が良さそうだったのは、菅井、中島、関口など。
関口は瞬発力の素晴らしさを生かして、攻守にわたる切り替えしのすばやさなどを見せ付けてくれた。
ドリブルもまるでピッチ内をすべるようにするするしていくあたり、見るからに調子が良さそうで気持ちよかった。
そうそう、関口はそれくらい思い切りがよくなくっちゃあ、と久しぶりに思った。是非ともこの調子の良さをトップでも見せて欲しい。
中島は昨日も試合に出たというのに、相変わらず労を厭うことなくピッチ内を走り回る。
裏へ抜ける動きや、面白いところでパスを受けるポジショニングなど、見ていてほんとうにチームに必要な選手だなと思った。
そして菅井。
菅井は一時のような調子の悪さが嘘のように、前線に面白いくらい顔を出して攻撃の基点になっていた。
結局、決勝点となったゴールを決めたのも菅井だし、早くトップでもスタメン復帰して欲しいところである。


そんな感じで、今日はほんとうに楽しい試合だった。
上に挙げた選手以外もみな一様に調子が良さそうで、その辺も昨日のトップの試合と違っていたかなあ。
あと願うべくは、今日の萬代の活躍がどうか井原の胸に届いていますように、ということだ。
萬代は後半得点したものの、これまた不可解な審判のジャッジによってゴールを取り消されて残念だった。
でも前後半通してボールの転がってくる場所に常にポジショニングをとり、常にゴールを狙える姿勢にいるところは絶対に評価して欲しい。
まあ、後半は消える時間もあったけど、その辺がまだまだ萬代の課題なのかなあ。
とにかく、萬代、関口が将来のベガルタを背負う選手であることは間違いないので、是非とも代表に呼ばれるようにがんばって欲しいものだ。