笑う大学

ちなみに
今日は三谷幸喜の「笑う大学」を観た。
役所公司稲垣吾郎だけの密室劇に近かったのだが、二人の掛け合いが絶妙で面白かった。
特によかったのは、「これまで心のそこから笑ったことなどない」と自己申告する役所が、吾郎の書いた喜劇台本を読んで、「ぷぷっ」と吹きだすように笑ってしまうところ。
いかにも役人然とした彼が意に反して面白いことをしてしまうと、見ているこっちのほうが可笑しい。

惜しむらくは、後半急にリズムと歯切れが悪くなるところで、最後をあんなに叙情的に持っていかなくてもいいのじゃないかと思う。
観ていて、「ゲイだ・・・」とつぶやきたくなるのは、多分わたしだけじゃないと思う。
同性愛と権力というのは(特に軍部関係)、切っても切れない関係にあるし。
でも勿論、三谷幸喜はそんなこと、つゆほども考えてないに違いない。

要するにそんなわけで、最初のほうはずいぶんと面白かった。
吾郎とコメディという組み合わせもすごく合っていた。