エル・ゴラッソ


さて月曜日なので、夕方にはローソンでエル・ゴラッソを買ってから友人との待ち合わせ場所へ向かう。
しかしなんだ、バスの中でうら若きオトメがサッカー新聞を読むなんてあり得ないことではある。
その姿は殆どおっさんとしか言いようがない。

イタリア在住でサッカーに(と言うかインテルに)血道をあげているうちの妹が、近所のバールに行くたびに、イタリア人のおっさん連に混じってサッカー新聞を読んでいると、周囲のイタリア人から好奇と驚愕の目で見られるとよくこぼしていたが、それがまさに今のわたしの姿なのかもしれない。

古来サッカーというものは、ヨーロッパのおっさんたちが夢中になる類のもので、若い女性が情熱を傾けるようなものではないと思っていたのだが、変われば変わるものだよな、と我ながら思う。
なにしろ、今日会った友人とは、2000年のフランスで行われたユーロをテレビで一緒に見たものだったが、当時のわたしはサッカーになどまったく興味がなく、イングランドの試合を食い入るように見入っている友人を見て、やれやれと嘆息していたものだ。
それくらいサッカーは退屈だった。
でも今、サッカーはわたしの人生における中心の一部分を担っている。
なんという大きな変化なのでしょう。
どれくらい大きな変化なのかと言うと、かつて決して黄色い服など着なかったわたしが、今は普通に黄色を見るとすぐに手を伸ばしてしまうほど。馬鹿ですねえ。