ナビスコ杯王者と対決

Ura2004-11-13


天皇杯四回戦。ベガルタ仙台VS FC東京
仙台は東京対策として、カウンター狙いという試合運びのほか、CBを普段のゴッツェ・セドロスキーではなく、根引に変更した。
この変更はおっそろしいほど機能したし、熊谷と菅井のダブルボランチもよかった。
特に今日はクマが最初からガンガンほかの選手たちに指示を出したりしているのが、ことごとく効いてる気がした。
クマは指示以外でもいいパスとか出してるしね。今日は。
でも一つだけいえるのは、前に財前がいないのはやっぱり、こういう強いチーム相手だと辛い。
シルビーニョと財前以外のベガルタの選手は彼らに比べて視野がちょっと狭いので、相手チームの選手に囲まれている選手にパスを出してしまったり、苦し紛れみたいなボールを出してしまったりするのだ。
それは多分、選手としての資質と特性だと思うので良いとか悪いとかではなくて、財前がそういうことに長けている選手ということだ。そんな彼が欠場しているのは、こういう試合ではやはり痛かった。
まあ、こんなところで無理をさせるのは全然本意じゃないので、ここ五週間はきっちり休んで欲しいんですけれども。


ところで試合内容はと言うと、既に述べたように、ベガルタの戦法はおもしろいほど効いていた。
最初こそ、東京のあたりの強いファールなどにいちいち腹を立てていたが、多分試合全体を通してより多くのチャンスを作ったのは仙台だったと思う。
守備陣の集中力の切れない動きも、今日はほんとうに感服の一言だ。
でも86分、ベガルタ側の小さな、たった一つのミスから東京がゴールを決めてしまい、これが結局決勝点になってしまった。
そこまでは、どちらかと言うとベガルタのほうが押していたので、このときにはほんとうにため息が出てしまった。
でも決してため息をつくような試合ではなかったのだ。ベガルタはJ1のチームと、それもナビスコ杯を制したようなチームと対戦しても尚、互角以上に戦う力を持っていることを証明できたと思う。
ベガルタの弱点と言うのはただ、それをコンスタントに出すことが出来るかということだけなのだ。


今日の試合では、個人的には根引ガ良かったと思う。根引きがセンターに入ることによって、何度ピンチを逃れたことか。
あとは既に述べたように、熊谷の活躍は素晴らしかった。
彼にはこれからも是非ベガルタの精神的支柱として、ほかの選手たちを叱咤激励して欲しいものです。
とりあえず渡邉が復活するまでは。
あと、これはもう試合を観ていた全員が言いたいことだと思うのだが、審判のレベルが低すぎてイライラした。
東京側のほうがどう見ても汚いファールをしているのに、終わってみればカードを貰っているのは揃いも揃って仙台の選手ばかり。
菅井が今野に後ろから削られた時も笛すらならなかったもんね。そりゃ、高桑も怒ってゴールからピッチ真ん中らへんまではるばる来て主審に抗議するよ。
寿人もファールをすぐ目の前で見ていたくせに何も見えてなかった副審に対しても抗議してたしね。
レベルの低い審判団に泣くのは何も今日が初めてじゃないけれど、ほんとうにどうにかしてくれと思って止まない。

ま、でも今日の試合は結果こそは敗北でしたが、内容としては胸を張っていいものだと思います。
選手が試合後にピッチを回っているときには、コアサポから「ダービー勝つぞ!」と言うコールが湧き上がっていて、ちょっと胸にじんと来ました。
そうだ、みちのくダービー勝つぞ!
自然しかない山形なんかには負けないぞ!<ってわかる人にしかわかりませんね。