最後の決戦

Ura2004-11-20



今日はみちのくダービーこと、ベガルタ仙台モンテディオ山形の試合があった。
みちのくダービーの今季の成績はここまで三戦とも引き分け。
このへんでそろそろ決着をつけたい、しかも勝って終わりたいたいという気持ちがあったのは、なにもわたしだけじゃなく、ベガサポ全員ばかりか、選手、監督の正直なところだったと思う。

ところで、今日は天皇杯に続いて根引がCBを務めた。
そしてW杯予選でマケドニア代表に招集された後、二日前に日本に帰ってきたばかりのゴッツェと、数日前に足首をひねっていた熊谷は二人ともスタメン出場が危ぶまれていたものの、どういう技を使ってのことか知らないが、二人とも揃ってスタメン出場。
ゴッツェも熊も超人ですか?


試合結果はというと、ベガルタが2−0での完封勝利。
試合後、選手がピッチを回るときにはスタンドから山形サポに向かって「また来年!また来年!」とか「J2最高!」というコールが湧き上がり、メインスタンドにいたこっちまで爆笑してしまった。


しかし今日の試合はよかったなあ。
なにがよかったって、守備の集中力がまったく途絶えることなかったのがいちばん大きいと思う。
前半はそりゃ熊谷のミスが目立ったり(怪我が治ったばっかりだから仕方ないにしても)、細かいところで色々気になるところはあったにしても、時間と共にそれを修正出来たのはすごい。
今日は特にボランチで熊谷と一緒に入っていた菅井の活躍は目を見張るものがあった。
清水前監督が「菅井には中田(フィオレンティーナの)と共通するものを持っている」って言ったのも、今なら頷けるような気がする。
あの強い当たりといい、しつこいチェックといい、素晴らしかった。もう中田に似ているのは髪型だけじゃないよ。あとはパスの精度だけかなー。

それから、根引のラインコントロールや要所要所でのパスカットがよかった。彼を真ん中に持ってきたことで途端にオフサイドを取る回数が増えたし、安心して見てられるDFラインになったのじゃないかと思う(比較的)。
でも勿論、サイドの中田洋介と梁の守備参加がなければ、こんなにうまくは行ってないと思いますが。

そして守備云々というよりもまず、選手たちが勝利を目指して戦っていたのが目に見えた試合だったと思う。
J1昇格の可能性が消えてからというもの、いろんなところで「選手のモチベーションを保つのが難しい」だのなんだの言われているものの、そんな話をすべて一蹴してしまうような緊張感の高い試合を観ることが出来たのはほんとうに嬉しかった。
ちなみに今日のゴールは寿人とシルビ。
シルビの二点目は綺麗なミドルシュートだった。結構距離もあったのに、すごかった。

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ここで触れるのもむかつくのですが、試合終了後うきうきでスタジアムを出ると河北の号外が配られていて、なんとズデンコ解任確定というヘッドラインが!
しかも後釜は都並・・・
なぜ都並・・・トップチームの監督未経験の都並・・・

ズデンコを今年で解任すると言うことは、解任にも関わらず、来年分の給料を払い、その上で新監督にも給料を払うということだ。
今年8000万円の赤字を抱えているクラブチームが何をほざくか、とまず言いたい。
それに、川崎戦くらいからこっち、ようやくズデンコが目指してきた(と思える)試合展開が出来るようになったチームの成長を、フロントはまったく見てないのだろうか。
J2に降格した時点で去年の主力メンバーがごそっと出て、若い選手を中心にチームを作ってこなければならなかったズデンコの努力はまったく買ってもらえないのだろうか。


名川社長は27日まで監督の去就問題には触れないと言い張っているが、この時期にそんな噂が出回るというだけでも、クラブチームのトップとして問題があるのじゃないかなあ。
一体、ベガルタの情報管理が甘いのは今に始まったことじゃないけれど、それにしても酷すぎるよなあ。

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ところで試合前にはラジオの公開録音がセルバ前で行われたのだが、ゲストは福永泰
友達に付き合って行くだけって思っていたのに、実際に行ってみると結構面白かった。
というのは、福永がサッカー選手レベルとはとてもじゃないが思えない喋りを繰り広げたことと、福永が異様にロンブーのアツシに似ていたということが予想を遥かに越えていたからだ。
常に眉間に皺を寄せつつ、思い切りタメをつけて喋る福永の姿は、どう見ても元サッカー選手には見えないよなあ。
その上、ゲストが福永ということで、当然?のことのようにベガルタの村上から福永宛のメッセージなんかも用意されていて可笑しかった。
村上はほんとうに福永に懐いているなあ。


ちなみに来週の公開録音のゲストは清水前監督のようですよ。