The Ladykillers  レディ・キラーズ ★★☆☆☆

Ura2005-01-27



コーエン兄弟が監督、脚本を担当し、主役にトム・ハンクス。しかも映画はトム・ハンクスの独断場となりうるコメディ。
これはもう観るしかないでしょうと思ったのも束の間、もんのすっごく面白くない映画だった。
はっきり言って、★を二つつけるのも勿体無いくらいで、映画館で観ていたら腹が立って仕方なかったろうと思われる。
ビデオで観たのがせめてもの慰めという感じ。

話は、いかにも胡散臭い博士然としたトム・ハンクス演じるドール博士が黒人のおばあちゃん、マンソン夫人の家に下宿するところから始まる。
ドールは自身を大学教授にしてロココ時代の音楽を愛好するミュージシャンだと称するが、実はカジノの金庫を狙った泥棒で、ほんとうの狙いはマンソン夫人の地下室だったのだ。


この映画の面白くなさはとてもじゃないが一言では説明しきれないが、面白い点が一つだけあった。
それはトム・ハンクスの細かい役作りで、彼が演じるドール博士が自分でギャグを言った後に「ひっひっひ」とひきつけを起こしたかのような笑いを頻繁に挿入するのが面白くてしょうがなかった。
それだけが唯一のツボ。
あとはほんとうに面白くなくて、最後にはちょっと寝てしまった。それくらい酷い映画です。
なぜ、こんなものが映画化されたのか謎だ。
こんなものにお金を出すくらいなら、テリー・ギリアムの「ドンキホーテ」の制作費に回して欲しいと切に願います。