再読

「朗読者」  ベルンハルト・シュリンク 著


朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)


しばらく前に読んだ本を再読。

少年時代に夢中になった年上の恋人は、いろいろな本を朗読してもらうことを好む女性だった。
その恋はある日突然恋人が失踪することで破れてしまったが、主人公が長じて大学のゼミで裁判傍聴に行った時、なんと被告席に立っていた。
彼女はかつてアウシュヴィッツで囚人たちを管理する看守をしていたというではないか。
裁判が進むにつれて、彼女はどんどん困った立場に追い込まれ、ついには無期懲役を言い渡されるが、主人公は裁判の途中、彼女が有罪ではありえない証拠を見つける。
しかしそれを誰にもいえないまま、かつての恋人は18年も牢獄の中で日々を過ごすことになる。