BOOK

 「5」の謎!

昨日昼間にテレビを観ていたところ、山田五郎氏が出ていた。 そう、あのお尻評論家?の山田五郎氏である。 彼がタモリに熱心に語るところによると、彼はかねてより、自然界の「5」という数字を不思議に思っていたとのこと。 つまり、人間の手足のように二本、…

ギリシア神話

ギリシア神話がすごくすきだ。 そして河合隼雄もすきだ ということで 河合隼雄著「神話の心理学」を読んだ。 ギリシア神話に限らず、 神話というものが、人間の成長期における問題にたいして いかに取り組めばいいのか、 ということが書いてある。 ふむふむ …

 最終巻

そういや、旅行の途中で「ハリー・ポッター」の最終巻を買って読んだ。 なんだか、最終巻に恥じぬ素晴らしい結末、とかいう書評をどこかで読んだ気がするのだが、個人的には、ここまで引っ張った挙句コレ?というような印象だった。 最後の最後になって、死ん…

ばななと詠美

最近、新刊がいろいろ出ているので立て続けに読んだ二作。 よしもとばなな著「チエちゃんと私」と山田詠美著「無銭優雅」。前者はなんというか、もうはっきり言って小説の域じゃない。 一度しか読んでないので、こういうことを断言していいのか迷うところだ…

 サザンな大人たち

わたしたちはどんどん若くなっている。 殆どの人が自分の年よりも5歳から10歳若いと感じている。「サザンな大人たち」は、「なぜわたしたちはどんどん若くなっているのか」ということを、さまざまな観点から検証している本だ。 著者(もしくは主人公)は40歳…

 マリーアントワネット

アレクサンドル・デュマ著「王妃の首飾り」を読み始めた。 この、愛すべき大デュマによるアントワネットは、先日読んでいたアントニア・フレイザーの描くのとは、当然なのだが大分違うようだ。 フレイザーが、これまでこの悲劇の王妃が背負ってきた悪意ある…

 ビクラムヨガと「ガラスの仮面」

今日はじめてビクラムヨガという、いわゆるホットヨガをやった。 ホットヨガとは文字通り、ホットな、つまり室温40度の部屋の中でヨガをすることだ。 ヨガ自体が初めてだったのだが、まさかヨガがあんなに辛いものとは知らなかった。 何が辛いって、ポーズを…

 ブッダの夢

河合隼雄と中沢新一の対談集「ブッダの夢」を読んだ。 面白かったのは、二人が揃って「知の限界」というようなことを言っていたことだ。 曰く、関西の大学教授というのはどっかアホなやつばかりがなっていて、関東だと頭のいいやつばかりだ、と。 しかし、頭…

 見えないものども

真鶴作者: 川上弘美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10/30メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (171件) を見る天国への階段〈上〉 (幻冬舎文庫)作者: 白川道出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2003/04/01メディア: 文庫購入:…

 豊崎由美

うわあ。 豊崎由美が出て、翻訳小説を紹介している! わたしは基本的に他人の紹介する本というものを読まないし、世間で売れている本というのは基本的に絶対に読まないことにしている。 でもこの人は別だ。 この人は純文学(というカテゴリーはまだ有効なの…

 風に吹かれて波乗りジョニーって・・・

先日ふらっと本屋に立ち寄った折、インパクトのある装丁につい目を留めてしまい、終いには買ってしまったという本がこの「風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー」だ。 これはしばらく前から巷で話題になっている妙なパッケージの、しかし中…

 最近読んだ本

Until I Find You: A Novel作者: John Irving出版社/メーカー: Ballantine Books発売日: 2006/05/30メディア: マスマーケットこの商品を含むブログ (1件) を見るハヅキさんのこと作者: 川上弘美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本 …

 性格診断って

しばらく前に読んだ、三浦しをん著「私が語りはじめた彼は」という本。 この作品では、大学教授村川という一人の男について、さまざまな立場の人間が語っている体裁になっている。 ある物語では、村川と別れることになる妻が「あの人はある種の女にはたまら…

オートフィクション 金原ひとみ著ほか

オートフィクション作者: 金原ひとみ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/07/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (67件) を見るエリコ (サンサンス絵本シリーズ)作者: 島田雅彦出版社/メーカー: インデックスコミュニケーショ…

  サッカーを七ヶ国語で!

昨日今日とサッカーの試合がないので、なんとなく手持ち無沙汰でついぶらりと本屋なぞ行ってしまうのだが、そこで購入したのは、有酸素運動特集の「ターザン」という筋肉雑誌?、「7ヶ国語でワールドサッカー!」というサッカーの用語ほか、サッカーに関する…

物語という刺客ー古川日出男

アラビアの夜の種族 (文芸シリーズ)作者: 古川日出男出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 152回この商品を含むブログ (162件) を見る愛する言葉作者: 岡本太郎,岡本敏子出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: …

「私の遺言」 佐藤愛子著私の遺言 (新潮文庫)作者: 佐藤愛子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 24回この商品を含むブログ (17件) を見る - 「日曜日たち」 吉田修一著日曜日たち (講談社文庫)作者: 吉田修一出版…

ハイ・フィデリティ

「ハイ・フィデリティ」を読んだ。 本書はジョン・キューザック主演にて映画化されており、わたしはそもそも映画が好きで小説のほうを読むことにしたのだが、本書もまた楽しく読める一冊になっている。 というのも、最も驚くのは、この小説自体が殆どそのま…

 女性の性格を分析すると!?

「ハッピー8」 名越康文著 しばらく前に名越氏が出した「キャラッ8」という本を下敷きにしたような本。 本書があたらしいのは、主人公8人の人格がそれぞれ全員女性であることと、ドラマしたての内容になっていることだろうか。 説明される人格のタイプとし…

 「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?

「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?作者: 村上春樹,安西水丸出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/03メディア: ムック購入: 3人 クリック: 33回…

 ぼくのプレミア・ライフ

本書は幼い頃、奇しくもアーセナルファンになってしまい、その後、単なる「ファン」ではなく「熱狂的なファン」になってしまった作者の悲しくも滑稽、かつ愛すべきサッカーとアーセナルに対する愛の告白である。 おそらく特定のチームサポーターなら誰しも抱…

 焼き肉屋に行くカップルは

「女はギャップ」 名越康文著 またもや名越氏のあたらしい著書を買ってしまった。しかも男性心理を恐ろしく単純化したという本。 本の内容自体は、「現代の男は臆病だから、女の子がちゃんとやってあげてちょうだい」という、男の子に優しい内容となっている…

恥ずかしい瞬間/ 青の時代

ある日、電車で三島由紀夫の「青の時代」を読んでいたところ、ふと見ると、ちょうど向かいに座った女性も同じ本を読みふけっているではないか。 なんとなしに恥ずかしくなって、この本はかばんにしまいこみ、かわりにipodを取り出して音楽を聴きだしたのだが…

ミステリーというのはどうも・・・

東野圭吾がようやく直木賞を取ったらしい。 というようなことは、いろいろなところで見聞きする。 しかし、実際のところ、そんなことを言われても、この作家の作品は一冊も読んだことがなかったため、意見を言おうにも言えなかったわけだ。 そんなある日。 …

 モデラート・カンタービレ

モデラート・カンタービレ (河出文庫)作者: マルグリット・デュラス,田中倫郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1985/05/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (23件) を見る

 ぼくのともだち

「ぼくのともだち」という本を読んだ。 作中の「ぼく」は戦争に行ったことで年金を貰って暮らしているという青年である。 彼は仕事をせず、友達もいず、ただただ毎日、愛されたい、自分を見てもらいたいと思って暮らしている。 しかし、友達はなかなか出来な…

阿修羅ガール

舞城王太郎の「阿修羅ガール」読了。 本作は三島由紀夫賞を受賞したようだが、読んでみたところ、うーん、その身体感覚が全然わからん、というのが正直なところだ。 主人公の頭の中に森があって、そこに恐ろしい生き物がいたり、自分や(頭の中で自分がこし…

世界一頭が良くなりたい!

「驚異の百科事典男―世界一頭のいい人間になる!」 という本を読んだ。 タイトル通り、 世界一頭が良くなりたくて、百科事典をAからZまで読み通すことを決意した男の話なのだが、 実はその決意の裏には父親の知性と頭脳に対する嫉妬や羨望、 そしてコンプレ…

 パリの女は産んでいる

ここ数年、フランス、特にパリでは子供を産む女性が増えているという。 しかも彼女たちは皆が皆家庭を持っているというわけではない。 ある人はシングルマザーとなることを選択し、ある人は普通の結婚生活の中で子供を産み、ある人は出産後もパートナーとは…

東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン

リリー・フランキーの「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン」という小説を読んだ。 わたしにはこの人の魅力というものが、これまではいまいちわからなかったのだが、なるほど、この小説を読んでその魅力を垣間見たような気がしないでもない。 小説自…