Machinist, The （マシニスト） ★★★★☆

主演のクリスチャン・ベイルが30キロもの減量を以って撮影に臨んだというので、以前からかなり興味をそそられていた本作。
なんとなくスティーヴン・キングの「痩せる男」みたいな呪いに満ちた話を想像していたら全然違った。なんと不眠症で痩せて行く男の話だった。
映画の序盤はベイルの骸骨のような体にばかり、ついつい目を奪われてしまうのだが、物語にも色々仕掛けがしてあるのでどんどん話に引き込まれて行く。
ここで詳細を話してしまうと、今後映画を観る人の楽しみを奪ってしまうため、多くを語れなのが残念だが、ベイルの30キロ減量した体以外にも見所はたくさんあるということだけは言っておきたい。
というか、彼のあの肉体あってこそ生きる物語ではあるのだ。でもその物理的な凄まじさだけに終止するものではないということか。