Harry Potter and The Half-Blood Prince

Ura2005-08-04



ようやくHarry Potter6を読み終えた。
5巻を読んだのはもう確か二年くらい前なので、このシリーズは随分久しぶりに読んだのだが、やっぱり面白かった。
5巻に比べるとやや緊張感が緩んだ感じで話が始まるのだが、後半近くになると話が急展開する。
そして巷で噂になっている通り、この巻でまた人が死ぬことになる。しかもHarryにとって、とても身近な人が死ぬのだ。


Harry Potterシリーズが始まった当初は正直言って、子供向けの比較的軽い読み物だが大人も楽しめる、といった程度の作品だと思ったのだが、5巻くらいからは少年が大人へと成長するイニシエーション的物語となってきて、作品自体の質もぐんと上がったような気がする。
まあ、ありきたりと言ってしまえばそうかもしれないが、構成はしっかりしているし、話も面白い。そしてふざけた感想のようだが、子供のことがよくわかっているなあと思った。
著者はそもそもの初めは、自分の子供のためにこの作品を書き始めたらしいので、母親という立場上、そりゃ子供について詳しいのは当然なのかもしれないが、この本を読んで推察した限り、著者自身がむしろ子供の視点を持っている人なのかなあという気がする。
もっとも作家である以上、そんなことは出来て当たり前だし、それが出来なければ子供が主人公の作品など書くはずもないので、我ながら、どうもこの感想は的外れという気がするのだけれど。


とにかく、世の中で売れ続けている作品にしては?面白いので、みなさんも読むといいと思います。
因みに映画のほうはシリウスの役をゲイリー・オールドマンが演じているなど、イギリスの素晴らしい俳優人が勢ぞろいで楽しい限りなのだが、いかんせんいろんなことを端折り過ぎている上、どう見てもディズニーランドを見ているようにしか思えないという場面も少なくない。本とは切り離して評価したほうがいいと思う反面、本を読んでないとどうにも説明不足で理解出来ない箇所があるんだろうなと思うことも事実。
ま、本と映画、抱き合わせで楽しむしかないのかなあ。
というか、映画は毎回監督が変わることになったんだっけ?

Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (US)

Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (US)