ドッジボール ★★★★☆

Ura2005-08-22


監督・脚本:ローソン・マーシャル・サーバー
出演:ヴィンス・ヴォーンベン・スティラー、クリスティン・テイラー、リップ・トーン


スポーツジムを経営するピーター(ヴィンス・ヴォーン)は、金のない客からは無理に料金を取り立てないお人よし。そんなワケで、ジムの経営状態は最悪。
ついに、向かいで最新鋭フィットネスクラブを経営しているホワイト(スティラー)に、ジム乗っ取りを宣言されてしまう。
ジムがなくなったら居場所を失う常連客とピーターは、借金返済のため金を工面しようと躍起になる。
そこで目をつけたのが、ドッジボール世界大会の優勝賞金。さっそく特訓を始める彼らだったが…?

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悪役ベン・スティラーを満喫できる作品。
ハイテク・ジムを経営するスティラー扮するホワイトは、自分自身も肥満から筋肉マンに変身したという経歴があるためか、異常なほどの自己顕示欲と肉体誇示欲を持っている。
例えば、彼のオフィスには一枚の大きな絵がかけられているのだが、それはホワイトが雄牛の角を掴んでいるという構図だ。
彼はそれを指して「僕のビジネス観をあらわしてるんだ」などとのたまうが、要するにむきむきになった自分の体にうっとりしているだけの話だ。
美人弁護士(テイラー)が訪ねてくるときには、いちいちレオタードの股間に空気を送り込んで膨らますのも笑える。
そんな彼がにじり寄ってくるなり、当の弁護士は吐き気を催すようなしぐさを見せ、「吐きそう・・・」などと本人に言ってしまうのだが。


とにかく、本作はベン・スティラーの面白さを楽しむための作品だ。
ドッジボールとかギャンブルとかベガスとかはそのための装置でしかない。
ベン・スティラーがすきなら観るべきだ。