　美人のひみつ - 日々のあぶく

「遺伝子が解く！女の唇のひみつ」　竹内久美子著

動物行動学に関する一般の人の素朴な疑問に著者が答える形をとっている本。
相変わらず、この人の本は面白いだけではなく、目からうろこが出るような事実と仮説に満ちあふれていて楽しい。
例えば、生まれたばかりの子供は美人か美人じゃないかを見分けられるし、若いか若くないか、も見抜くことが出来る、など。
そういえば、友人の子供に年を訊かれた際、友人が「ママと一緒だよ」と言ったら、かなり衝撃を受けた様子で「えっ！？」と言っていた。
そうか、子供って若い人がすきなんだな、と、思った瞬間だった。
ちなみにこの子は幼稚園年中さん。

それと面白かったのは、美人はいい匂いが本当にする、というもの。
以前、うちの妹が「美人はそれだけでいい匂いがしそうだからいいけど、ブスはいい匂いの香水をつけなくちゃ」というような暴言（しかし事実？）を吐いていたが、本作中、竹内氏も同様のコメントをしていた。
曰く、美人じゃない人は香水で擬態しないと。
「擬態」という言葉が動物行動学者らしいなあ。

ちなみに美人の条件というのは、
あごが小さい
顔が小さい
唇ぷるぷる
というものらしいですよ。