天皇杯: 横浜Fマリノス VS ベガルタ

Ura2005-11-03



天皇杯四回戦。三ツ沢にてマリノスVSベガルタ
今回は機械で適当にチケットを買ってしまったため、行ってみたら、なんと周囲は全員マリノスサポ。
やる気満々で持参していたユニフォームを着ることもかなわず、ベガルタの応援かを歌うこともかなわず、小さい声で応援しながらの観戦。
前半をとりあえず観てみて、不満が残るようだったら当日券を買って移動だ、などと意気込んでいたのも束の間、結局マリノスサポに囲まれた中で、どんどん普通の声で応援していた自分が我ながら恐ろしかった。
あれでマリノスが負けていたら、血を見ただろうか・・・


ところで試合。
前半すぐに失点こそしたものの、あれはどうしようもないよねーというような美しい久保のヘディングでのシュート。
それに失点時間もかなり早かったので、失点自体はそれほど気にならなかった。
選手たちも動揺することなく、中盤を中心にきっちり守って、数少ないチャンスから攻撃を組み立てる。
なんか、普段サテライトで見るような連携の悪さは微塵もなく、若手中心なのに、ものすごく良いゲーム展開を見せてくれた。
特に普段はトップチームでなかなか実力を出せない松浦が大活躍。
マリノスの中澤やドトゥラなどというDFを相手に、スピードとドリブルで勝負を挑むところなど、見せ場満載。
松浦が一人で持ち込んだシュートも良かったが、決定的だったのは松浦のゴール前えぐっての後ろへのクロスから萬代がシュートするという場面で、これは本当に惜しかった。
とにかく、前半はサイドからの攻撃もしっかり出来ていたし、中盤もがっちり守っていたし、コレはもしかしてもしかするのでは、という希望が見える展開だったのだ。


ところが、後半立ち上がりでまたすぐ失点。
これまた久保の得点。
もともとはグラウが放ったシュートだったのが、確か磯崎だかがゴール前でラインを割らせなかったのだが、そこでゴール前につめていた久保が押し込んで得点になったのだ。
しかも、その10程度後には、奥がまたもや追加点を決め、これで3−0。
なんとか一点でも返したいものだなあ、などと思っていたら、ベガルタ側は不可解な采配を始める。
というのは、なんと拓巳をさげて剛志を入れたのだ。
FWを一枚増やして攻撃をという意図はわかるが、なぜ拓巳を下げるのか・・・と思っていたら、予想よりも状況は大分悪くなってしまった。
なんと直樹が最終ラインまで下がって、どうやらCBをやっているらしいのだ。
そのせいで、このころから中盤がゆるゆるになってしまう。
直樹が最終ラインまで下がっているので、中盤で相手の攻撃を止める役割をする選手が全然いず、マリノス側は簡単にゴール前までボールを通せるようになった。
その結果、というわけでもないのだが、この後ベガルタのDFがマリノスのFWとペナルティエリア内で交錯し、なんとPKを献上してしまう。
このPKはグラウが決めて、4−0。
グラウは試合中、赤いバンダナだか鉢巻をしめてプレーしていたのだが、得点するとゴール裏のマリノスサポの前で突然赤いマスクをかぶって変な踊りを始めた。
あれ、グラウってこんなことやる人だっけ・・・とあっけにとられてしまった。

この後ベガルタ側は磯崎を下げて大河内投入。萬代を下げ中原投入という二枚替えで雰囲気を変えようとしたのかなんなのか。
確か大河内はこの試合が公式戦初出場だったかなあ。
初公式戦出場が完敗って言うのは残念だけど、初出場おめでとう、大河内。
一方の中原は、なんと中澤と並んでも見劣りしないほどのガタイのよさで攻撃に貢献。
なかなか決定的な場面は作れなかったものの、この調子でコンディションを上げていけばトップチームでも通用するよなあ、という希望を見せてくれた。
空中でマリノスのDFと競り合って当たり負けしないなんて、頼もしすぎるなあ。


そんなこんなで試合自体は完敗だったのだが、若手中心のチーム編成ということもあり、色々希望も見える試合だったと思う。
中原のことは言うまでもないが、それ以外にも松浦がこれまでないほどの頑張りと活躍を見せたことや、関口のドリブルにキレが戻りつつあることやなんか。
そして、やっぱり中盤の守備は直樹に任せようよということや、采配はもっと考えろということや。


ま、いちばん大事なのは、日曜日のダービーなので、とりあえず終ったことは終ったこととして、また集中しようと思います。
山形には勿論参戦予定。
なにしろ、寿人曰く、ホーム戦ですからね。