おまけつき新婚生活

ベン・スティラーとドリュー・バリモア共演のコメディ。
ようやくのことで手に入れた夢のマイホームには、二階に間借りする老女がおり、この老女というのがなかなか一筋縄ではいかない存在だった。
なにしろ、無邪気な態度と笑顔で相手を懐柔し、自分の用事を山のようにいいつけるのだ。
おかげで締め切りが迫っているというのに、まったく筆のすすまない作家である夫はイライラし始める。
そして、いつしか、事はどんどん大きくなり、気がつくと、夫婦は邪魔な老女を始末しようと、殺し屋を雇うところまで行ってしまったのである。

この映画を観ている間、何かに似ている、何かに似ていると思ったら、そうか、「ローズ家の戦争」に似ている。
そして似ていて当たり前。
なぜなら、どちらも監督がダニー･デビートなのだ。

考えてみると、彼の映画はことごとく戦いがテーマになっている気がする。
本作は若夫婦と彼らの生活をとことん無邪気に妨害する老女の戦い。
そして、「ローズ家〜」では夫婦間の死闘（文字通り死ぬまで戦う）、「鬼ママを殺せ」では子供と母親の戦い。
一体、ダニー・デビートという人は、心の中になにを抱えているんだろうと、勘繰りたくなってしまう。

しかし、こういう緩めのコメディを観ていると、ベン・スティラーって結構な男前なんだなと思ってしまう。
いつも変な顔ばっかりしてるから、なにが原型なのか、殆どわからなくなっている感が。

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