水戸VS 山形 1-1

土曜日は水戸まで水戸VS山形戦を観に行ってきた。
上野で切符を買うのにもたついたり乗換えの時間が合わなかったり近くの踏み切りで脱輪した車に出くわしたせいで電車が遅れたりして、会場に着いたのは選手入場の直前。
慌てて席を見つけて座り、ぐるりと見渡して吃驚。
なんと、クロックエンド側のゴール裏とバック席が山形のサポーターで埋め尽くされているではないか。
ざっと見た感じ、1500人はいたのじゃないかと思う。
これだけでも、今年の山形の本気度をうかがえるような感じだった。


ところで試合内容はというと、前半は山形が良い調子で試合の主導権を握ることとなった。
今年の山形は財前が入ったことによって去年よりも更に中盤でボールをつなげるようになっているし、うまくいけば、細かくパスを繋いでゴール前まで展開できるチームになっている。
ところが逆を返すと、ボールを持てるが故に持ちすぎる選手がちらほらいたり、視野が狭いのか、無闇にバックパスをする選手がいるのだ。
そして、攻撃に入った瞬間からゴール前までボールを運ぶ時間がかかりすぎているような気がした。
それでも前半はサイドハーフがサイドチェンジをしたり、右サイドバックの臼井がオーバーラップしてきたりして、いい具合に攻撃を仕掛ける場面が多く見られた。
対する水戸のほうは、中盤がやや緩いようで、山形の持ち味が生かされていたというのも大きな助けになったかもしれない。
そして財前の蹴るCKとFK。
これは去年財前がシルビの怪我の間に蹴ってきた時もそうだったが、精度の高いキックが何本も上がり、実際、前半生まれた山形の得点は、財前の「GKとDFの間を狙った(財前)」ボールが水戸のオウンゴールを誘う形となっている。
ところが、そのあとの山形は得点したにも関わらず、なかなか波に乗れない。
先ほども述べたように、中盤でボールを持ちすぎる、無駄なバックパスをする、そして攻撃の時間がかかりすぎるなどという課題点を露呈することになってしまった。
そういうする間に、山形のバックラインは立て続けに水戸によって崩され、34分には山形の右サイドが完全に崩され、ゴール前にフリーになった水戸の選手を三人経由した後、得点されてしまった。


後半の山形もなかなか攻撃の良い形を作れなかった。
前半は良い場面を随所に見せた同じ選手たちが、おそらくは同点にされたことでパニック気味になってしまったのか、サイドチェンジもないし、後ろからロングパスを放り込むのが主な攻撃の形となってしまっていた。
試合を観ていた側からすると、まだ成熟していないチームなのかなあ、というのが正直なところで、ピンチになったときにどうやってチームとして切り抜けるのかというのを、もっと詰めていかなければならないのじゃないかと思わされた。
ただ、良い要素が全然ないわけではなく、良い状態のときはパスを繋ぐサッカーが出来るし、精度の高いキックからのセットプレーでの得点も期待できる。
来週山形は試合が無いので、水戸戦で見えた課題点をしっかり修正し、且つ、良い面を伸ばしてくるのではないだろうか。




ところで、水戸というとスタジアムで食べられるケーキやら納豆丼やらが有名?だが、今回わたしはしっかりイチゴパフェなるものと、異様に長いウィンナーを巨大なロリポップよろしく巻きつけた「トルネード巻き」を食べて来た。
試合も観ている間に随分盛り上がったし、水戸のスタジアムも満喫したし、なによりも久しぶりに生でサッカーが観戦出来て楽しかった。
あとはベガルタのホーム開幕戦を待つのみ。
あー、早くベガルタの仕上がりが観たいなあ。