サテライト ベガルタ× 札幌 0−1

ユアテックスタジアムにて、サテライトのベガルタ×札幌戦を観戦。
スタメンは次の通り。

   萬代
  中島 関口
 村松 金子 清水 
佐山 池田 広大 大橋
     萩原


結果としては、札幌に1−0で負けてしまったのだが、それを差し引いても色々な収穫はあったのじゃないかと個人的には思う。
前半からパスをつないでゴールを狙うという、トップと同じようなサッカーでゴールを狙うが、課題のほうもトップと酷似しているのが微妙だった。(失点も一瞬守備の穴が出来たところを突かれての失点だった・・・)
とは言え、サテ組ではブラジル人選手がいない分、2トップにボールが渡りやすく、萬代が何度もチャンスを作っていた。
はっきり言って、萬代がチャンスを物にすることが出来るだけで、3、4点は取れた試合だったのじゃないかと思う。
でもこの日は生憎、チャンスを決めきれないというのと、あとはゴールに嫌われたという感が否めなかった。
あれを得点にすることが出来れば、怖いものなしのFWになると思うのだけれど。


萬代の隣で奮闘する中島は、湘南戦と同じように素晴らしい動きだった。
FWだというのに、労を惜しまず走り回り、最終ラインまで下がって守備する姿には、感動してしまう。
その上、守備にそれほどの労と時間を割きながらも、しっかり攻撃にも貢献しているのだ。
なんか、大柴を彷彿させる、良い選手だ。
トップの試合でも、中盤でボールが回らないなら、いっそブラジル人を下げてみて中島を使うっていうのもひとつの案じゃないかと思うのだが、どうだろう。


そして大柴といえば、この試合では後半30分頃に大柴が登場した。
大柴が交代するべくピッチの前に立つと、スタンドから大柴コールがあがり、大柴に対するサポーターの期待の大きさを実感した。
最初はまだ調整中という感じで、比較的軽めの動きが多かったのだが、時間が経つにつれて我慢できなくなってきたようで、トップの試合と同じような、DFの盲点をついたパスやら、前の選手を走らせるスルーパスなどが出始めた。
しかし、いかに調整中とは言え、はっきり言って、大柴はサテライトの試合では別格というほかなく、ピッチ上のどの選手と比べても、比較することすら出来ないというようなレベルの違いが見えた。
特にボールを持った大柴が、前方のぽっこり穴のあいた場所に出した剛志へのパスなどは、剛志が絶対にそこに走りこんで行くという確信と、彼への信頼感がなければ成り立たないボールで、久しぶりにチームプレーというものを見たような気がする。


それにしても、
大柴のプレーを実際に見るまでは、
じっくり調子を上げてコンディションが万全になったら戻ってきてほしい、
などと悠長なことを言っていたのだが、あれを見てしまった今、大柴をトップの試合で一日も早く観たくてたまらない。
これは、わたし以外の、その場にいたすべての人が同様に抱いた感想のようで、試合後は負け試合だというのに、拍手と共に大柴コールがわき起こったほどだ。


それ以外にも明るい話題は色々ある。
小針を差し置いてスタメンポジションを実力で奪った萩原。
輝きを取り戻しつつある関口。
そして、右SBで攻撃にも絡んでいた大橋。
大橋は特に、ルーキーとはとてもじゃないが思えない活躍ぶりで、前半立ち上がりこそは、動きに躊躇があるようなそぶりを見せたが、時間の経過と共にどんどん良くなって行った。


この先、まだ45試合も残っているのだし、長いリーグ戦の中では怪我人が出ることもあるだろう。
そのときには、サブ組で調子を万全に保ち、いつでもトップの試合に出られる選手が必要になってくる。
その、チャンスの日のためにも、サブ組の選手達には是非頑張ってもらいたいと思う。