日本代表VSドイツ代表 2-2

これまで代表に対するモチベーションがどうにも上がりきらず、その上、佐藤寿人が最終メンバーから漏れたことによって、更に日本代表に対する関心がなくなったのだが、どういうわけかこのドイツ戦は朝まで起きたまま観ることになり、しかも素晴らしい試合を観れたことで、結果W杯に向けて俄然盛り上がることとなってしまった。

というのも、まあ、おそらくたくさんの人が試合を観ていたと思うので詳細は割愛するが、日本のあの素晴らしいパスまわし。
そしてFW陣の動き出しの速さ。
もう、そりゃあ、うっとりするようなパスまわしで、日本代表は観ている者を幻惑してくれたというものだ。
試合開始直後こそはドイツが主導権を握る形だったが、日本の守備は危なげなくドイツの攻撃の芽を摘み、シュートまで持っていかせても、必ずシュートコースをふさぐ形で、良く攻撃を阻んでいたと思う。
そしてボールを奪ってからのカウンターの速さ。
こういう速さを使った攻撃というのは、ドイツをはじめとした大柄な選手の揃う国にとっては有効だと思うし、更にそれがどこまで通用するのか、ということも、今回しっかり確認できたと思う。
そもそも、この速さと連動ということを使った攻撃が功を奏して、高原の二得点が生まれたわけだ。しかも、優勝候補のドイツ相手に。

確かにドイツの出来自体はあまり良くなかったが、それでも90分通してバラックに殆ど何もさせなかったことは収穫だし、それ以外の攻撃もセットプレー以外は崩されるということがなかったように思う。
そして、この試合でセットプレーでの守備という課題が出たことが、わたしとしては、最も大きな収穫だったと思う。
勿論、この試合に勝てれば言うことなしだったが、ここでの勝利よりも本選での戦い方をテストするという意味で、この試合は重要だったと思うので、現時点での日本代表の弱点を見つけられたのは良かった。
そして、その克服すべき課題点を発見したと同時に、代表としては、世界と十分に渡り合っていけるという自信を得たことも大きかったのではないだろうか。

なににしても、W杯開催までは、あとたったの9日しかない。
試合中に負傷退場した加治の怪我の如何も心配だが、交代で入った駒野はよくやれていたと思うので、とりあえずは24時間の経過を見てということだろうか。
また、大腿部裏？を負傷していた田中誠が日本に帰国し、その代わりにFC東京の茂庭が召集されるらしい。
世界を相手にした時に茂庭の高さは大きな武器になると思うので、是非とも頑張ってほしい。

ともあれ、今日の試合は色々な面で素晴らしい出来だったと思う。
しかし、あれって録画だったのか。なんだかショック。
録画なら、もっとちゃんとした時間にやってくれればいいのに、せめて。そしてあんな早朝にやるなら、中継にしてほしい。
放映側の意図がさっぱりわからない。