週末のサッカー/ 中田英寿引退

Ura2006-07-04


土曜日は山形で、山形VS柏戦を観に行き、山形の3-0という圧勝を目にして満足し、その日の深夜には弟とメールをやりとりしつつ、ポルトガルVSイングランドを観戦し、PKによるポルトガルの勝利に浮かれたまま眠りにつき、朝起きると新幹線で東京へ向かい、途中、妹と落ち合ってから笠松水戸ホーリーホックVSベガルタ仙台の試合を観て、2-0という結果に歓喜した。
なんと、二日間で3戦全勝!
すごい勝率だ。
などと、自画自賛?していたのだが、友人から入った中田引退を知らせるメールには衝撃を受けてしまった。


ほんとうのところを言えば、代表引退はW杯前から覚悟していたのだ。
それは確か、どこかで中田自身がそう発表していたからだ。
だからこそ、ブラジル戦のあと、事前調査を怠ったどこぞのインタビュアーが中田に対して、「次のW杯もありますが」という恐ろしく厚顔無恥な質問(というか質問ですらない)をし、それを受けた中田が失笑しながら、「はあ」と言い、おそらくはインタビュアーの目をまっすぐに見やった一瞬ののち、口元に失笑を浮かべたまま立ち去るという、およそ観ている側のほうが恥ずかしくてたまらなくなってしまう(インタビュアーのそのプロ意識のかけらもない仕事振りが!)という光景を見るに及んで、「なにをいまさら」などと思っていたのだが、それもみな、これからはクラブチームでのパフォーマンスにそのエネルギーのすべてを注ぎ込み、それまで以上に素晴らしいプレーを見せてくれるだろうという思いに基づいた意見だったのだ。
しかし、その希望的観測、あるいは希望的確信は容易に崩れ去り、中田英寿という、日本で最も偉大なサッカープレーヤーはいとも簡単にピッチを去るのだという。

この彼の決断を消化するのに、わたしのような一サッカーファンですら膨大な時間を要したのだから、おそらく、中田本人はめまいを覚えるような時間をかけて、この苦渋の選択を決意しだのだろうと思う。
そのことを思えば、無責任な第三者の立場から「辞めるなんて勿体ない」などというような言葉を吐くことは、わたしには出来ない。
尤も、実のところを言えば、誰もがこの決断については、「早すぎる」と思っているに違いなく、わたしもだいすきなイタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロは、はっきりと、「電話して直接中田に(辞めるなと)言うよ」とプレスに言い切っている。
このように、数多くのサッカー関係者、サッカーファン、もしくはそれ以外の人々に大きなインパクトを与えた中田英寿というサッカー選手。
彼のサッカー選手としての成長がそのまま、日本サッカー界の成長だったのだ。
彼の存在なくして、日本は三度のW杯参加を達成することは出来なかっただろう。


最後に、中田英寿と長い間親しく友人として付き合っている前園のHPを見ると、あらためてW杯に対する中田の思いの強さが伝わってきて遣る瀬無かったことを記す。

http://blog.livedoor.jp/zono_blog/archives/719180.html