W杯終了

Ura2006-07-10


今朝のイタリアVSフランス戦で、31日間のW杯が終った。
2000年のユーロの時は、ヨーロッパにいながら殆ど試合を観なかったものの、決勝戦の夜だけはシャンゼリゼのホテルでしっかりテレビ観戦。
パリでフランスが優勝する瞬間を観るなんて感無量。
などと思っていたが、試合後、にわかに外で地鳴りがするので、何かと思ってホテルの戸口まで行くと、なんとシャンゼリゼを何千人ものフランス人が凱旋門方面に向かって行進しているではないか。
あまりに予想外の光景だったため、茫然自失していると、通るフランス人フランス人に、一緒に行こう、みたいなことを言われたが、そんな時に一人で外に出たら何が起こるかわからないので部屋に戻ったのだが、あの時初めて、ヨーロッパのサッカーすげー。
てか、ル・フットすげー。
と思ったのだった。

当時はそれほどサッカーに興味を示さなかったので、未だにその旅行に同行した友人には、現在のサッカー(主にベガルタ)熱を揶揄される始末だが、考えてみると、W杯をこれほど真剣に見たのも、前回のW杯以来二回目だな、と感慨深い。


ああ、それにしても、今回のW杯はほんとうに面白かった。
初っ端のドイツ戦からラームがいきなりミドルシュートで魅せてくれ、しかも最後はジズーの頭突きレッドで幕が下りるなんて、どう考えても面白すぎる。
当事者のジズーにしてみれば、普段からのかっとなりやすい性格が最悪の場面で出てしまったという、穴にも入りたいような出来事だったろうが(普段は思慮深い人なので)、観ている側からすれば、無責任なようだが、そんなレッド一枚でこれまでの素晴らしいキャリアが損なわれるわけもないので、いいじゃん、というわけだ。


ほかにも色々、というか、主にポルトガル敗北については思うところもあるが、まあ、彼らは全力を尽くしたので良しとしよう。
三位決定戦のドイツ戦では、監督のスコラーリによると、フランス戦で燃え尽きてしまった選手たちのモチベーションをあげられなかったという。
まあ、フランス戦がそれほどの総力戦だったというわけなのだろう。
ドイツ戦でフィーゴが初めてスタメンを外れたわけもそれで頷けるというものだ。


ま、そんなわけで、31日間の戦いが終ったわけだ。
日本の代表選手たちは、それぞれ自分の所属チームに戻り、既に練習を開始しているわけだが、ここで重要なのは、しっかりと今回の反省をすることだ。
何度も何度もしつこく言うが、反省なくして前進はない。
それは何も選手個人だけではなく、サッカー連盟を始めとした、サッカーに関係するすべての人に課されたことだと思う。
日本代表がなぜ一勝も出来なかったのかということをしっかり分析、反省した上で、次の代表戦に臨んでもらいたいと思う。


しかし、次の代表には一体誰が選ばれるんだろう。
今度こそ、松井は観られるんでしょうね?