カンバセーションズ
Conversations with other women
過去の恋に対して、男と女がどういう視点の違いをもっているのか、という映画。
男はずるずると過去を美化し続け、
女は男の弱さを知りつつも、それに乗ってみせたりもする。
しかし、
20代から40前に変化した男の体を目の前にして、
吹き出すくらいの残酷で、
その直後に
「宇宙のより大きなスペースを占める権利を得たのね」
と
わけのわからないフォローをするくらいウィッティであったりするわけだ。
男の一回り巨大になった胴体をして
Porky(豚みたい)
と言い放つあたりは爆笑してしまったが
他に笑っている人は誰もいなくて、寒々しい心持になった。
そして
どうしても再会した昔の恋人を手放したくない男は、
事の後に感動的な演説をぶつ。
きみを永遠に離さないよ。夫とは別れてくれ。
ぼくは汚い変態さ。でもきみの変態なんだよ。
と。
最後は「ロミオとジュリエット」よろしく、いっせいのせーで死のうと。
このあたりはなんとも感動的で
涙ぐんでしまったほどだ。
でも
ここでほだされてしまったが瞬間、
男と女の立場は一転。
恋はバランスがあやういのだ。
そして
女は騙されない。