カンバセーションズ

Ura2007-04-15


Conversations with other women

過去の恋に対して、男と女がどういう視点の違いをもっているのか、という映画。

男はずるずると過去を美化し続け、
女は男の弱さを知りつつも、それに乗ってみせたりもする。
しかし、
20代から40前に変化した男の体を目の前にして、
吹き出すくらいの残酷で、
その直後に
「宇宙のより大きなスペースを占める権利を得たのね」

わけのわからないフォローをするくらいウィッティであったりするわけだ。
男の一回り巨大になった胴体をして
Porky(豚みたい)
と言い放つあたりは爆笑してしまったが
他に笑っている人は誰もいなくて、寒々しい心持になった。
そして
どうしても再会した昔の恋人を手放したくない男は、
事の後に感動的な演説をぶつ。
きみを永遠に離さないよ。夫とは別れてくれ。
ぼくは汚い変態さ。でもきみの変態なんだよ。
と。
最後は「ロミオとジュリエット」よろしく、いっせいのせーで死のうと。
このあたりはなんとも感動的で
涙ぐんでしまったほどだ。
でも
ここでほだされてしまったが瞬間、
男と女の立場は一転。
恋はバランスがあやういのだ。
そして
女は騙されない。