完敗

第34節はアウェイゲームの愛媛戦。
わがベガルタ側は前節に続いて、新加入の岡山がスタメン出場のほか、累積で出場停止の中島にかわって久しぶりに萬代がトップで出場。
ファビアーノは今節もベンチからのスタートだが、ユースからの生え抜きである大久保剛志がベンチに入ったのも嬉しいニュースである。機会があれば是非とも出場して欲しい、と思っていたのだが。


いやー、試合は愛媛相手に完敗。
はっきり言って、「愛媛相手に」ということすらも恥ずかしくて言えないようなチーム状況と試合内容だった。
結果は3-0の完封負けだが、それ以上に内容がひどかった。
ゲーム立ち上がりこそは細かいパスをつないでゴール前まで攻め入る場面もぼちぼち見られたものの、時間が経てば経つほど、ベガルタの拙攻が目に付いて仕方なくなる。
それに引き換え、愛媛のほうは、少ないチャンスを確実にものにするという積極性を見せ、前半も最初から赤井(仙台大出身!)のノートラップに近いようなシュートがあったりと、仙台のゴールは確実に脅かされていく。
そして失点場面。
これはもう・・・「またなの?」と言いたくなるような、悪夢の再現だった。
前半20分頃、左サイド、コーナー前くらいから愛媛の選手があげたクロスに、ゴール前にいた大木?選手がヘッドであわせてゴール。
ゴール周辺にはうちのDF陣の数がしっかり揃っていたのに、まんまとやられてしまった。
この直後に、ベガルタもボールをゴール前まで進め、萬代の高い打点からのヘディングシュートもあったが、これは惜しくもキーパーに阻まれてしまった。


前半は結局この後、愛媛に追いつくことが出来ずに終了。
後半は、負けているベガルタこそが猛攻を仕掛けなければならなかったのにも関わらず、最初から愛媛の攻撃が続く。
その上、始まってすぐにコーナーキックを与えてしまい、コーナーからのクロスをヘッドで決められて、追加点を与えてしまう。
この失点をしたことで、愛媛側がさらに勢いづく一方、ベガルタのほうはというと、ゴール前になんの意図もなくロングボールを入れるだけという、ちぐはぐな攻撃を仕掛けることしか出来ない。
パスは繋がらず、ボールはプレスをかけられて奪われる。
岡山を前線にあげるパワープレーも殆ど功を奏さず、この後結局3点目を進呈してしまい、試合終了。


この試合は、ベガルタが普段している試合運びをまんまと愛媛にやられてしまい、まさに完敗としかいいようにない内容だった。
それでも強いてプラス要因をあげるならば、ジョニーが一人で気を吐いていたことだろうか。
ジョニーは守備に奔走する傍ら、一人でミドルシュートを何本も打っていた。それだけチームをなんとかしたいという思いがあったのだろう。
その思いにチームが応えることが出来なくて、ほんとうにがっかりである。
おそらくこの試合に関しては、選手たちも何も言うことは無かろうと思うが、それでも日曜日にはまた試合がやってくる。
短い期間でなにが出来るというわけでもなかろうが、気持ちを切り替えて、残りの試合を全勝するくらいの覚悟でやってほしいと思う。
幸いというかなんというか、五位のヴェルディが負け、三位の福岡が引き分けてくれたのだ。この運をなんとか、良いほうに導くのは、自分たちの勝利なくしてはありえない。


それにしてもどうせ負けるなら、剛志を出して経験を積ませるくらいのことをしてほしかったような気がする。
同じ負けなら、MFを出すよりもFWを出してほしい。
というのは、素人の見解なのか?