寿人がユアスタにやって来た!!!

今日はホームでの広島戦。

かつて仙台で活躍していた佐藤寿人が仙スタ(今はユアスタ)に戻ってくるのと、首位を独走している広島との対戦ということで、二重に重要な試合。
おそらく、前者の理由により、スタジアムには久しぶりに18000人を超える観客が入った。
応援も普段に輪をかけて熱がこもる、ダービーとも見まがうような雰囲気。


仙台はこの試合で大幅にスタメンを入れ替え、途中加入の斉藤大介ナジソンをスタメンに抜擢。
ナジソンはトップの片割れを務め、斉藤は出場停止の関口の位置に入る。
まあ、スリーボランチの布陣なのかな。
そして、最終ラインには待ちに待った菅井がついに復帰。
全治三ヶ月といわれた鎖骨骨折からの早期復帰。
そして岡山も怪我から復帰。
岡山が戦列復帰したことで、千葉直樹は本来のボランチに富田とともに入る。

試合は広島、仙台ともに立ち上がりから正面きってのぶつかり合いが続く。

前半はともに大きな決定機を一回ずつ演出。
仙台のチャンスは、左サイドでボールを持ったナジソンがサイドを駆け上がり、中央にいた裕希にパスを出したときのことだ。裕希はそのままディフェンダーの脇からシュートを打つが、これは相手GKの好セーブによって阻まれた。

広島の好機は確か、柏木が中央から軽く打ったシュートかな。
これは林が難なくキャッチして事なきを得る。
今日の林はいつもに増して、判断力のキレが見られた。あわやという場面で勇気を持ってどんどんゴールマウスから飛び出していく。
冷静沈着が持ち味の林にしては、闘志むき出しのプレーだった。

後半ついにゲームが動く。
仙台ゴール前で広島がボールをまわしながら攻めているときのこと、ボールがぽかっと寿人のところにまわった。
打たせるな!
と思ったのも束の間、寿人はなんということもなくボールをゴールに流し込み得点。
あっけに取られるような簡単な得点場面だった。

しかし、仙台も負けてはいない。
今日が怪我から復帰一戦目の菅井が、前半から攻守にわたって輝きを見せていたが、それがさらに実を結んだのだ。
コーナーキックからの場面で、ゴール前でこぼれたボールを、菅井がすかさず走りこんでシュート。
鎖骨骨折が治ったばかりだということをまったく感じさせないプレーで結果を出してくれた。

その後、仙台と広島はお互いにチャンスを作りながらも、結果的には引き分けとなった。
仙台から見れば、何度も攻め込まれながらもよくこらえたし、選手たちの動きもとても良かったと思う。内容的には文句なしなのではないか。

斉藤は初めて見たが、頼りになるボランチだった。
直樹とともに危ないところでいつも顔を出して、攻撃の芽を摘んでくれる。
斉藤がいたお陰で、直樹は中盤でのボールカットに専念できたんじゃないだろうか。

あとはいつもの事ながら、決定力をもうちょっと改善して欲しいなあと言うところ。
欲を言えば、控えのFWには中原を入れて欲しい。
中島の調子がいいのと、ナジソンをテストしたかったということがあるのだろうが、途中からゲームを変える爆発力があるのは、やはり中原じゃないだろうか。

それにしても、寿人はほんとうに良い選手だなあ。
攻撃が得点に結びつかなくても、DFの裏にはいつも寿人の飛び出しがあった。
今日は岡山ががんばって寿人を抑えていたが、一瞬の判断ミスを得点にしてしまう決定力はさすが。
仙台にいたときよりも、ずっと線が太くなって、成長を感じさせられた。
出来れば、これを仙台で成長して欲しかったんだけどなあ。


さて、次はダービーだ。
山形は今日も愛媛を相手に3-0と危なげないゲーム運びをしたようだし、次こそは絶対に引き分けも許されない。
山形まではまだ勝ち点差が5なので、追いつける範囲のうちに追いついておきたい。
菅井と岡山も戻ったことだし、全力で昇格までスパートをかけなければ。

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