サントリーニ島にて

Ura2008-08-10


サントリーニ島について。

サントリーニ島というと、真っ先に思いつくには、海を見下ろす崖に連立する白い家々。
下のほうから仰ぎ見ると、まるで山の上に積もった白い雪の帽子のように見える、エーゲ海の代名詞のような眺めだ。
でもその実、この島は、火山の爆発によって再生と死を繰り返している、ワイルドな地でもある。
実際、3000年以上前すでに高度な文明を持っていたといわれるこの島は、その後、火山噴火によって「死」を経験している。
随分と昔から、この地が幻のアトランティス大陸じゃないかと推測されるのも、そのゆえんであるようだ。


そういう薀蓄はともかくとして、
この島について質問すると、島にいるすべての人が
「この島は特別なところだ」
と答えてくれる。


ギリシャには3000を超える島があって、そのすべてが違う個性を持ち、世界中の人をいざなっている。
それでも、
「もしあなたが特別ななにかを求めているなら、ここがいちばんだ」
と、島にいる人は断言するのだ。
そして、島に滞在すれば、それがほんとうなのだと知る。
それはどこまでも青く透き通る海と、絶景の夕日と、その一方にある不毛の地である火山と、数え切れないほど理由があるにしても、
そのどれもが適切な理由になっていないような気がする。

それでも、
その場に立てば、その地が異様に「守られている」というような雰囲気に満ちているのが分かるのだ。
ふしぎなことに。

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