牧歌的な日曜日。
両親と遅い(遅すぎる)ランチに出掛け、出てきた料理があまりにも美味しくないことに腹を立てつつ、お茶を飲みに河岸を変える。
最近、週末のどちらかの日は大抵両親とランチを一緒にし、食後にこのカフェにやって来ることが多いのだが、元々ケーキ屋であるこのカフェはケーキが結構美味しく、飲み物もそれなりに飲めるので気に入っているのだ。
因みに今日食べたのは、アーモンドクリームとチョコレートムースが層になったケーキで、アーモンドクリームがフランス的にこってりしていて美味しかった。大体、甘くないケーキなどこの世の中に存在する価値がないとさえ思っている超甘党のわたしなので、日本人向けにアレンジされたケーキなど大嫌いなのだ。
その点、この店では及第点を楽に越えるケーキが多いように思う。勿論、やや軽めのものなんかもあるのだけれど。

遅いランチを終えて帰宅した後は、やや遠めの公園まで車で犬を連れて行くことにする。
花見には肌寒いくらいの天気だが、決して気温が低いわけではなく、時間もまだ日暮れまである上、プティットに約束していた週末のシャンプーが天気のせいで反故になったため、埋め合わせの意味もあって出掛けたのだ。
公園に着いてみると、大勢の親子連れやらカップルやら犬連れやらがいて、うちのプティットも車を降りるなり興奮気味の様子。当然のことだが、コンクリートで舗装されているのではない、柔らかい春の草や土の上を歩くのは快いようで、なにをするわけでもないのだが、散歩しているだけで微笑みがこぼれてしまうらしい。
こういう時、表情豊かな犬を飼っていると、ものすごく得をしているような気になる。
それが犬であれ、赤ん坊であれ、相手とコミュニケーションを取れるというのは、物事が恐ろしく単純で楽になることなのだ。因みに後者とは殆ど接点が無いため、今の所コミュニケーションが取れるようになるとは思えない。一日でも早い姪の成長をただただ願うばかりである。

散歩にはおよそ40分くらいかけただろうか。途中、持参した水を犬に飲ませたりしつつ、広い園内を歩いて回った。
公園の端のほうには無造作に植えたとしか思えない桜が見事に満開していて、そんなに綺麗に咲いている桜が端っこの方に植わっているのが残念なほどだったが、ちょっとした花見気分に浸ることが出来た。

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