Kitty EX

Ura2004-08-04

たまたま原宿に行ったので、ついでにラフォーレ原宿にてKitty EXを観ることにする。

今年なんと30年記念を迎えるハロー・キティだが、このキティはわたしが幼稚園の時分、ものすごい人気だった。
当時わたしはそれほど夢中にならなかったが、妹はキティに夢中で、キティとその妹(リボンが青いほう) のぬいぐるみを買ってもらっていた。あるいは、わたしと妹二人に二つのぬいぐるみを与えられたのかもしれないが。
とにかく、ハロー・キティとは、わたしの記憶の中では常に「幼稚園のときに流行った」という括弧つきで語られるキャラクターなのだ。だからこそ、数年前に高校生の間で異常ともいえるリバイバルブームが来たときは、本気で呆れたものだ。
ハロー・キティなんて、幼稚園生が喜ぶものだったのに、と。

ところが、ラフォーレミュージアムに並ぶハロー・キティにインスパイアされた作品群は、そういう懐疑的なわたしの目から見ても充分に新鮮でかわいらしいものだった。
だって、ハロー・キティの形をしたミステリーサークルを実際に作ってしまったアーティスト集団がいたりするのだ。残念なことに、実際に製作している過程は見られないが、美しい映像とカッコイイ音楽つきで見せられる人工のミステリーサークルを見ると、うっとりしてしまう。映像の隣に掲げられた写真もまた魅力の一部を担っているほど素敵なのだが。
そして、アーティストとキティのコラボのほかにも、洋服屋とキティのコラボ商品もある。
いちばん目についたのは、ポーターとキティがコラボしたバッグかなあ。


因みに、何を隠そうわたしは展覧会を出たその足で、オゾン・ロックスへ直行し、ハロー・キティのキャミソールを買ってしまった。
さすがにブリーフまでは買わなかったが、連れと真剣にキティ・ジャージの購入を検討したほどだ。馬鹿だなあ。

でも、この展覧会を見ていると、ハロー・キティというのはもう文化なのだなと思う。
ちまちましたものを持て囃し喜ぶ風潮の日本文化からしてみると、このキティこそがまさに日本文化の象徴と言えようし、あたらしもの好きの日本人の間で30年間も生き延びることの出来たキティはその最たるものとも言える。