Welcome back!

一年間フランスに留学していた末の妹が帰ってきた。
早朝、成田に着くと言うので、今回は成田まで迎えに行くのは見送り。でもその後、彼女から電話が来たので、東京駅までは迎えに行ってきた。


ほぼ一年ぶりに会った彼女は、心なしか頬がすっきり細くなっており、海外に住む人特有のラフな、というかいい加減な洋服の着こなしだったが、彼女の魅力の源であるそのベイビー・フェイスはまったく赴きを変えず健在だった。
待ち合わせた丸ビルで、遠くからわたしを見つけて笑いながら近づいてくる妹を見たときは、数年前わたしが外国で暮らしていた頃、はるばる日本から一人でわたしを訪ねてきた時の妹の姿を強く思い出した。
その時も今日のように、記憶の中の妹と同一人物であることは間違いないのだが、ちょっとだけマイナーチェンジしたなあという感想を持ったのだ。
一方向こうは、わたしのことをさっぱり変わらないと思ったらしく、開口いちばんに言ったのが「髪の毛伸びたね」っていうことだったくらいだ。


その後、新宿まで出て弟も交えてランチ。久しぶりの日本なので、焼肉屋に行くことにした。
焼肉屋では三人でカルビランチに舌鼓を打ちつつ、もっぱら「華氏911」とアメリカの政治、そしてアメリカにくっついていく日本の外交、という話題にかかりっきりになった。
兄弟みんなで興奮気味になって話してるのが面白かった。
だって、現代アメリカの政治と三国志を引き合いに出しながら話すって一体。