効き過ぎるクスリ


つい二週間ほど前から足の甲がサンダルかなにかにかぶれてしまい、ちょっと酷い状態になってしまったので、二日前に病院に行ってきた。
病院では「二週間も我慢してたの?」と呆れられるほどだったのだが、それもそのはず、足の甲の半分くらいがすっかりただれて、膿まで出ていたのだ。
それ以外にも菌が皮膚の中にも入り込んで腫れの原因になっているとのこと。
そこで病院で出された薬がステロイド入りの塗り薬と抗生物質
この塗り薬はステロイド入りなので一日二回の塗布と決まっているのだが、以来一日に二回患部に塗布していたところ、なんと二回塗ったあたりで衝撃的な変化が現れた。
というのは、つい一日前まではかぶれてただれたようになっていた肌がすっかりかさぶたに覆われてしまったのだ。
その回復力の早さは恐ろしいほどで、つい「ステロイド、こわ」と呟いてしまった。
とはいえ、勿論その後も二回くらい塗り薬を使っているのだが、今ではかさぶたも殆ど取れ、その下にはすでに新しい皮膚が再生している。
この特筆すべき再生力を与えているのがいわばステロイドなのだが、その威力には驚きを飛び越えて恐ろしさすら感じてしまう。

嘗てアトピーの友人が効くからと言って、ついステロイド入りのクリームをアトピーの箇所に塗ってしまい、あとで痛い目にあったという話が、今更のように実感を伴って思い出される。
いや、効き過ぎる薬って本当にいやな感じだ。