病気です

妹がイタリアから帰国して以来、つまりここ二週間ほどのことなのだが、なんだか買い物ばかりしている気がする。
そもそもこの傾向はシチリアで始まったもので、以来ふたりして「買い物病が出てきた、買い物病が」などと言いながら、色々買い捲っている。
買い物ばかりしていた暗黒時代の前歴があるわたし達姉妹なので、この病気が出てくると、胸が浮き立つような楽しさと同時に湧き上がる罪悪感と言ったら!
でもあの時代がなければ、今わたし達のクローゼットを埋め尽くす服も存在していなかったことだろう。
あの頃のわたし達、ありがとう。


ちなみにこの日買ったのはフルカウントのキャップ。
全体的にミリタリー調なのだが、ブラックのジーンズ素材で出来ている。
このキャップを買うことにしたいちばんの要因は、耳にあたる部分が垂れ下がるようになっていて、風の冷たい冬でも耳が守れるということなのだが、それ以外にもこのキャップはフルカウントの製品だけあって、ずっとかぶり続けると良い色落ちをするという素晴らしい利点がある。考えるだけで素敵ではないか。
特にわたしはフルカウントのジーンズがだいすきなのにも関わらず、いまいち体型がジーンズに合わないため、今のところブッシュパンツしか持っていないなどと、ことフルカウントに関する限り欲しいものが思うように買えなくて寂しいのである。
こりゃあ、もうキャップでも買っておくしかないでしょう。


ちなみにわたしの体型にこれ以上ないくらいフィットしていて(長さも太さも)完璧なのは、アメリカのJoe’s Jeans。
ジーンズのくせにストレッチ素材を使っていたりして、ジーンズとしてはやや邪道気味だが、普通の綺麗なパンツだと思って穿いているので別にいいのだ。
なにしろ、パンツを選ぶ際に最も重要なのは、穿いた時、いかに自分の体を綺麗に見せられるかということなのだから。