ぼた雪

Ura2007-01-08


昼過ぎ、ふと窓の外を見やると、なんと天からぼたぼたと雪が落ちてくるではないか。
犬ではないが、外に飛び出し駆け出したくなる衝動をこらえ、取り敢えずコーヒーを飲みに出掛け、その後は郊外型大型本屋へ向かった。

郊外型本屋というのは、そのサイズにまったく見合わない品揃えの駄目さ加減、という点で、ほとんど無用の長物であるような気がするが、今日のように時間がいくらでもあるような日にはドライブがてらにもってこいの場というような気もする。

ちなみに購入したのは、コレット著「わたしの修行時代」と茂木健一郎著「生きて死ぬわたし」。


夜は先日録画しておいた北野武監督「DOLLSドールズ」を観た。
武のことはさておき、衣装を担当するのがわが敬愛する(していた?)山本耀司だというので、封切り当時は確か映画館に観に行く気満々だったが、そのままずるずる観ずにいた作品だ。
そんなこんなで観た「DOLLS」だが、なんという閉塞感に満ちた始まり方なのかと思っていたら、その後どんどんいろんな部分が緩くなっていった。
耀司の衣装のドラマ性と文楽を軸にあざといまでの「ポエジー」を量産していくのがなんとなく鬱陶しくもあるのだが、その中に時折はっとするような瞬間があるのも事実だ。
しかし、本当のポエジーはおそらく、目前に屹立する自然に向かって笑ったような呆けたような顔をする西島くんの顔なのかもしれないとふと思った。


それにしてもわたしはよく衣装担当を目当てに映画を観るよな、とわれながら思う。
アルモドバル作品を最初に観たのも、「KIKA」の衣装担当がジャン・ポール・ゴルチエだから、という理由だった。
そして「ロミオとジュリエット」も。