名越康文講演会 こころの気持ち

昨日は名越康文氏の講演に行ってきた。


トークショウ形式の講演の内容は、基本的には「二つの感情」ということ。
つまり、
一つは、「普通の感情」
そしてもう一つは、
「過去の(主に)怒りを水増しした後の感情」
とのこと。


人間は親しい間であればあるほど、この後者の感情をぶつけやすいらしい。
つまり、
家族やら友人、恋人と口論になったとき、
その場とはまったく関係ない原因の怒りももってきて、やつあたりをしているらしい。


こういう風にならないためには、
普段から自分と対話するのに尽きる
らしいですよ。
自分と対話。


しかし、この名越氏という人は精神科医という、つまり科学者なのに、
ものすごく懐の深い人だ。
彼の友人である脳科学者の茂木健一郎氏などは、
「スピリチュアル」と言われる類のことについて、あくまでも脳科学の観点から考えていく方法をとっている。

それに引き換え、
名越氏の発言には、
「運命」、「シンクロ」、等という言葉が頻繁に出てきていた。
まあ、そりゃ、
精神分析の世界では昔から、ユングなんかがオカルトについて色々書いてたからなあ。
別にふしぎじゃないか。


講演後はサイン会。
名越氏が行った実際のカウンセリングの様子を実録した本
「なぜ子供を殺すの」
という本を購入し、
名越氏にサインしてもらう。
時間がなくて講演直後の質問コーナーでは質問できなかったことも、
このサイン会のときにちょっぴり聞くことが出来て満足。