「5」の謎!

昨日昼間にテレビを観ていたところ、山田五郎氏が出ていた。
そう、あのお尻評論家?の山田五郎氏である。
彼がタモリに熱心に語るところによると、彼はかねてより、自然界の「5」という数字を不思議に思っていたとのこと。
つまり、人間の手足のように二本、四本などの偶数が出現するのは分かる。なにしろ、生き物というのは成長の過程で細胞分裂していくので、ニが四に、それが八に、という風になっていくのが自然ではないかと。
しかし、自然界に目を向けてみると、まずヒトデがいる。
言うまでもないが、ヒトデは星形をしている。つまり五角形。
なぜ「5」なのか。

細胞分裂という方法で生物として進化しているにも関わらず、いかなる理由によって、「5」という奇数を大きく打ち出した形で完成しているのか。
それだけではない、ヒトデ以外には桜の花びらの五枚もある。探せばおそらく、ほかにいくらでもあるに違いない。
でも、そんな素朴な「はてな」を誰も教えてくれないから、それを歌にしたと山田五郎氏は訴えるのである。ふはは。笑える。
結局、謎は謎のままなのか。でも確かに「5」という数字には疑問が残った。


ところで、同じ夜、池澤夏樹の書評集を読んでいたときのこと。
前出の「5」の謎を解くという本について、触れてあったのである。
これはもう、膝を打ちたくなるほどのシンクロである。
西山豊の『自然界にひそむ「5」の謎』


興奮気味に謎解きのところまで読み進めると、著者曰く、「覆うべきは平面ではない」というのである。
つまり、面対称の体に安定するよう前後に足を生やせばどうしても四本ないし六本になるので、だからこそ五角形の謎が出現するのだが、どうやら覆うべきは球体のようなのである。
そこで、正十二面体では球から遠すぎるし、ジオデシックドーム(正20面体で球面を近似し、そこに正三角形に組み合わせた構造材を多数並べることによってくみ上げたドーム状建築物)では細かすぎる。
だから正三十二面体で、その中心にあるのが五角形という結論なのだそうだ。
なるほど、なるほど。


ちなみに池澤夏樹の書評集は「風がページを・・・池澤夏樹の読書日記」というタイトルである。
池澤夏樹の書評眼には定評があるので、それが読書日記と言う軽い体裁をとるものであっても読み応え満点。
次から次と読みたい本が増えてしまって、ついついアマゾンの注文画面とにらめっこする羽目となる。危ういなあ。

風がページを・・・・― 池澤夏樹の読書日記

風がページを・・・・― 池澤夏樹の読書日記

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