谷崎潤一郎先生覚え書き  末長泉著

Ura2004-09-12



夕食の後、つい転寝してしまったので、今になって眠れなくなってしまった。
確か昨日もこんなことをしてたような。
多分問題は、寝転びながら英文を延々と読んでいたことだと思われる。しかもつまらない文章なんだ、これが。やれやれ。

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ところで、気分転換とばかりにお風呂に入りながら読んだ「谷崎潤一郎先生覚え書き」。
大谷崎がまだ存命の頃に秘書として小説家に関わっていた著者が、当時のことを振り返りつつしたためた、いわゆる覚え書きのような体裁になっている。


谷崎潤一郎は随分早い時期から、わたしが耽溺して止まない小説家の一人なので、こういう生前の面影を浮かび上がらせてくれるような本を読むと、なんとなく微笑んでしまう。
しかもこの本には、小説家の人となりのほかにも、「細雪」執筆当時の頃やら、京都で経験した二度の引越しのことなどにも触れており、谷崎潤一郎の個人的な生活を知るには貴重な証言ばかりである。


ちなみに巻末には小説家の年表なども出ているので、未読の小説を読んでみようかと思っているところ。
松子夫人の回想録なんかも読みたいところだ。

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というか、今ログを見返して愕然としたのだけれど、こんなに本を読んでないかなあ。
結構暇なのに本すら読んでないなんて、罪悪感でいっぱいです。
明日、両手に抱えるくらい本を買ってきて、首っぴきでがんばろうと思います。


嘘だけど。

でもほんとうに反省。
勿論、読んだ本を全部記しているわけではないのだけれど、あまりに少ないなあ。
ああそう言えば、実家でルイス・フィーゴの伝記を読んだけど。
その本を読んで、フィーゴがどのようにしてバルセロナからレアル・マドリッドに移籍したのかというようなことや、当時の移籍市場がいかにサッカー・バブルにまみれていたのかというようなことがわかって興味深い。
その一方で、サッカー・バブル全盛期の移籍市場で色々な事情に心を引き裂かれていたフィーゴの辛さも垣間見出来たりして、この天才的な選手のことをますますすきになってしまった。